古典を学ぶ・研究する
新型コロナウィルスの影響も重なり、最近は独りで古典研究をする時間が増えました。
Beforeコロナの時は当たり前にあった同門の先生方との共有時間の研究会でさえ
1回目のワクチン接種でアナフィラキシーが出て2回目以降の接種ができないため、今は感染予防の観点から長期欠席中であります。
さて、古典研究をしていて最近思うのは用筆(筆遣い)がどうであるかよりも
その古典が生まれた背景、人物像などが大事な気がしてきました。
形だけ真似る、形から用筆を学ぶことを目的とした形臨よりも
古典を書いたとされる人の人物像やその人の置かれた時代背景そして生活環境など
バックグラウンドありきの観点から用筆を学ぶことを目的とした意臨に実は大切なものがあるのでは?そう感じ始めております。
そこから考えると世界観が一気に拡がり、また特徴的な用筆も生まれるべく生まれたものと納得がいく気がします。
麗らかな春の陽射しに導かれ自宅の庭先に誘われ迷い込んだ天道虫や
柔らかく優しさに包まれた表情のボケの花の開花の様を見ていると
穏やかな気持ちで書作活動に臨みたいと思えてきます。
きっとこういうことなのかもしれないと感じながら過ごしている今日この頃です。