勉強の仕方③
関戸本古今集を仮名筆ではなく長鋒を使い半紙で勉強する時について、どうしていったらいいかを記していきます。
今回は…
五月雨に物思ひおれば不如帰よ深く鳴きていづちゆくらむ
という153番歌を例に挙げます。
まず、どこを書くかを決めます。
これは半紙という限られたスペースで如何に見せ場を作れる場所を選ぶかと考えていきます。
次に実際に書いていきます。
字配りは結構重要で、どこで改行するかを決めます。
一度書いてみたら、墨の盛り方、線の太い細い、流れなどをチェックします。
筆の開閉を意識して書いていくと線に深さが出てきます。
この作業を繰り返していきます。
まとめとして…
①書くところを決める
②構成を決める
③技術的な表現を加える
作品制作のベースとなる部分の必要なこれらを古典研究を通して学んでいきます。