暑い日の墨の扱いと研究工夫
連日暑いが続き、体力的にも厳しい季節になりました。
暑くなると墨は伸びますが、サラサラし過ぎて私は少し苦手です。
通常擦った墨は瓶などの容器に移し傷まないように冷蔵庫にいれます。
その際、酸化防止のために10円玉をいれることも有名です。
冷蔵庫でゲル化し固まった墨は気温とともに液体化していきます。
高温の場合、液体化するスピードは速く何を書くか、書く対象によっては時間的な制約や工夫が必要になってきます。
半切以上の大きさは1枚勝負のつもりで臨まなければ、普段濃墨に慣れているものにとってはかなり厳しいと感じます。
1枚で決めるためには日々の研究が非常に重要になってきますが、日々の研究については改めて書き遺したいと思います。
35℃超えの部屋で汗だくになりながら書く様子はサウナに例えられるため、しっかりとした水分補給も大切です。
体力的にはかなり厳しいため、パッと見の印象を如何に再現出来るかを意識して書き進めていきます。
枯樹賦は文の内容として儚いものを書いているため、儚さを意識すると充実度が増す気がします。
完成度については、大体写真の通り。
この辺りまで仕上げられればいいのかなあと思っています。