師匠の教え・古典研究から学ぶこと
「若いうちは兎に角いっぱい書けばいいのよ。書いてるうちに分かってくるから。」
師匠が教えてくださったことのひとつです。
私のいまの師匠は亡き師匠の奥様ですが
新型コロナウィルスの猛威により高齢となった師匠と会えない状況が続いております。
離れていても近くに感じることがありますが、やはり師匠のお話を直に聞く機会はほしい、そう思います。
さて、私が所属する宮城野書人会では師範後にも試験制度が設けられており、昨年より最終試験を受験中です。
課題を通し改めて師匠の言葉の意味を実感する日が続いております。
それは古典からの発展させた作品へのアプローチです。
紙に対する食い込み、動き、文字の形や余白の作り方。
挙げたらきりがありません。
現在は顔真卿を勉強しておりますが、顔真卿を書く前の作品(写真3枚目)と比較すると厚みや強さの違いが一目瞭然です。
ちなみに3枚目は大字かなを研究後の作品になるため余白を活かした線の表現になっています。
「大丈夫、わかってくるから」
まさに何かを掴め始めていると実感しています。