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イベント訪問レポート
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院展
日本画
三越
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今日から名古屋三越で開催された院展に行ってきました。


毎年この院展には伺うのですが、中部地方の作家さんの作品で始まって、重鎮の作品と、出品作家さんや陳列場所もほぼいつも決まっていて毎年毎年が楽しみです。


淡い色で繊細に描かれた作品が多いのも特徴ですが、いつもちょうど春を感じる季節に開催されるので、院展を観に行くと春をまた感じたりもします。


院展といえば、前は中心に平山郁夫先生の大作が飾られており、展覧会の場を安定した空間にしていました。昨年は遺作でしょうか、大作が飾られていましたが、今年は小品数点が追悼の意味で入口の近くに飾られていました。


日本画の展覧会は顔料の美しさと金箔の美しさにうっとりと見てしまいます。
今年はいつもに増して面相筆で細かく描写されている作品に目が止まりました。



動物の猫や牛などの毛1本1本が髪の毛よりも細い線で描かれていたり、都会風景のビルの窓1つ1つ、河原の小石1こ1こ、木の葉や草の葉1枚1枚、絞り模様の着物の絞り模様1個1個


どの作品も1つも逃すまいと捉えながら、それでいてサラっとさりげない様子に描かれていて、この姿勢は私は洋画ですが、大変刺激的でした。

こうした賞の付く展覧会の場合、
やはり、細かく丁寧に描くことも基本のひとつです。
それが出来ている上で、さて、その次にどう来るか、という腕の競い合いという面もあります。

勿論ざっくりとした作品はそれも腕の見せ所なのですが、今回は特に面相筆でいかに美しく均一に思った線を描かれているかに注目したのです。



目の保養をして帰宅して、私も人物画の髪の毛を面相で1本1本描く作業をすることにしました。

いつも線に強弱が出来てしまって上手くは引けないのですが、今日はとても上手く思ったような線が引けました。


それで、今日やっと、ここひと月ほどずっと描いて来た油絵はほぼ仕上がりました。

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