【レビュー】藤井まり子個展「Existence」@ARTZONE
今日はARTZONEでの展示に行ってきました!
藤井まりこさんの個展。
入り口中央にインパクトのあるバスタブ?みたいなものが。
これ、実は最初のイベントで、コピックという歯医者さんが型をとるときなんかに使う素材を使って藤井さんの「型」をとったものだそう。覗いてみればたしかに、そこに藤井まりこさんという”存在”−existenceの形跡が。
一階にはぼやけて良く見えない、すりがらすの向こうに人が立っているような作品が3枚。
「これなんやろー?」と思いつつ2階へ上がると、入ってすぐに見えるのは誰もいないすりガラス。
「ん?」作品を覗き込んでみると分かります。
そこに映っているのは、先程の作品と同じような見え方をしている”自分”。
それは2階奥の展示でよりはっきりと分かります。
半透明のカーテンにぼんやりと映る自分、その不確かさ。
一階の時にすりガラスを通じて他人を見たときの違和感が、そのまま自分に帰ってくる感じ。
他者の存在の不確かさを通じて自分の存在の不確かさを思う。
そんな展示でした。