松本経済新聞 絵付けや形が個性的なウエダキヨアキさん陶展-浅間温泉のギャラリーで
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投稿日 | 2010年11月17日 02:41 |
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浅間温泉の「手仕事扱い処GALLERYゆこもり」(松本市浅間温泉3、TEL 0263-46-2066)で現在、陶芸家・ウエダキヨアキさんの個展「ウエダキヨアキ展II イレモノ・フタモノ・オキモノ」が開催されている。
同ギャラリーでの個展は2回目。カップや皿、急須などの食器類をはじめ、ふた付きの器「ふたもの」、オブジェなど約230点を展示する。ウエダさんの作品は絵付けと形が特徴的。植物を連想させるような模様や水玉、ボーダーなどを描く。形も、表面や縁を削るなどして一つひとつに個性を持たせる。作品には「100V happy light presents」と刻まれている。「学生のときに作った造語。『難しいことは考えず、気軽に見てほしい』というメッセージ」とウエダさん。
「ふたもの」は20点以上を出展。ふた部分には建物やプロペラ、真ちゅうで作った芽や鳥などが付いている。形も、球根のようなものや三つ足のもの、表面を蜂の巣のようにあしらったものなどさまざま。シュガーポットは、ふたの部分が生き物の顔になっている。「鳥のような魚のような…何でしょう(笑)。こういったものを作るのは初めて」。
オブジェは、過去に開催した個展などで発表したものを展示する。「再芽」と名付けられたオブジェは、真ちゅう製の芽が芽吹いた陶器の球体を収めた木製の箱81個を等間隔で並べている。「『芽』は『ふたもの』などにも多く用いていて、ずっと作り続けているテーマ。いろいろな経緯を経て、さまざまなものに生まれ変われるんじゃないかという気持ちを込めている」。
同ギャラリーの瀧沢一以さんは「やりたいことをどんどんと作品に取り入れているので、見る度に変わっていく。制作への意欲というか、探求心がすごい。ウエダさんの作品を見ると、楽しんで作っているのが伝わってくる」と話す。ウエダさんは「お客さんに指摘されたことを改善して、より良いものを作り出せたこともあった。これからも新しいものを生み出していけたら」と意欲をみせる。
作品は販売も行う。ふたもの=3,000円~、カップ=3,200円~、オブジェ=2,000円~、急須=7,000円~など。営業時間は土曜・日曜・祝日の10時~18時。入場無料。11月28日まで。