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イベント訪問レポート
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シルバーアクセサリーの制作者出展イベント。
ブログから整理して転載。

イベントそのものについては公式サイト参照のこと。
http://www.exhibition-silver.com/

・気になったブランド

Guardiaが良かった。
神話系デザインで、まあないこともないジャンルだけど、デザイン性の高いアイテムが結構あって、美術志向がうかがえた。 ミュシャとか好きそう。
立体的にパーツを組むのが上手く、石留めの上に10KPGの弦を張ったアポロンというPHが素敵。
デフォルトではカーネリアンを使っているのだけど、セミオーダーしたいなあと思った。

Dual Flow。民族文様やタトゥーカルチャーを取り入れた、比較的個性の強い作風。
技術的に本当に凄い上手くなったと思う。JAP工房レベルと言っても良いんじゃないか。トライバル色が強いので、ファッションへの取り入れはコーディネートを選ぶ。

Lucie&Gというブランド、こちらも綺麗だった。
KEN BLOODやHOLLOOWと並んでいたので山梨系の会社さんなのかな。
あまり情報がないけど気になる。

legend、Strange Freak Designs、世界観の完成度と商品としての完成度の両立は頭一つ抜けているか。
前者はネイティブ系をベースにした創作デザイン。(インディアンジュエリーというわけではない)繊細な唐草使いと石使いがジュエリーライク。
後者はクリーチャー系スカルブランド。デザインはフィギュア的だが、競合に率先してアクセサリーとしての商品性にも注力している。

HOLLOOWは改めてみるとやっぱかっこいい。
フルメッキなところだけで手を出さないでいるんだけど、メッキはメッキで無垢とは違う味を出せてるような気もしてきた。
ただやはりシルバーアクセサリー謳うなら地金の魅力を見せて欲しいという気持ちもある。

あと少し新作が気になっていたSAINTS。
なんとなく無難な印象が強かったけど、シェルと石を使った新作、かなりいい。
非常にまとまりが良いので他の出展者に比べると製品ぽさがやや強いが、物は確かだろう。

実演コーナーでは僕が行った時にはF.A.L.山本さんがキーチェーンのカスタム作業中だった。作業自体は下北のストローカーで見慣れているとはいえやっぱり改めて間近で見るとテンションが上がる。

山本さんの後は、Ability Normal佐藤さんと、Strange Freak古谷さん。結局最後まで数時間見ていた。

この実演は少しだけ気になるところがあった。

◆なんでほったらかしで黙々と作業させているのか。

これはイベント内イベントとしてフィーチャーしてしかるべきじゃないか。自発的に作業して自発的に終わるっていうのは、ちょっとクリエイターに失礼というか、変なねじれを感じた。
要はイベントのプログラムのひとつであり、そもそも出展者、コンテンツ供給者なわけで、実演作業を一つの売り物とするならちゃんとプロデュースしなきゃいけないんじゃないかなと。
それなのにバンドマンのトークショーとかぶらせたり、スタッフの一人も付かないで放置プレイでは、敢えてここで作業しなくてもイベント用アイテムを作ってきてもらえば済むことになっちゃうよ。
古谷さんが自ら見ている人に気を遣ってくれていたのが救いであるとともに、何か申し訳ない気持ちになった。

作業中は当然フルに拘束されるわけで、ちゃんと盛り上げて一つのショーに出来ないのならブースでコミュニケーションを取っていた方が下手をすればクリエイター的にも良いのではないかと、本人に聞いたわけではないので勝手な意見だけど。
だってもっと簡単な実演ならブースでもできちゃうわけだし、きっと指名されたんでしょう。


◆来客を考えないイベント運営

正直雰囲気がアングラというかとっつきにくくて、そういうカルチャーならしょうがないんだけど、僕なんかは自分ですら場違いに感じたくらいだから、もっと間口の広いというか、相手を受け容れる姿勢が必要に感じた。
入り口前に喫煙所があるスペースで、それは別にガレージっぽくて良いのだけど、どう見ても雰囲気アブない人たちがそこに溜まってしまっている。(顧客層からして当然のこと)
あまりに尖った雰囲気を入り口からにおわせているのに、Argentブースの接客が素人相手の商売トーンなのもちぐはぐだし、実際集まってる客の方が知識を持ってるくらいだったんじゃないかな。

なんというか全体に投げっぱなしの雰囲気。一つのイベントという単位で見ると完成度はいまいちで、出展者頼みになっていたかもしれない。取っ掛かりとしては悪くないけど、出展者次第ではコケてしまった危険を孕んでいたように思う。
そら入り口の喫煙所にどっから見てもアウトローなコワモテが大集合してたら敷居高いって。


というわけでイベントの評価自体は歴としたイベント運営会社が事務局構えてこれはどうなんかなぁ、というのが正直な感想。
サムソナイトのスポンサード(トランクが謎の展示)も意味がよくわからなかった。
但しもちろん次はもっと頑張ってほしいし、次もあって欲しいイベントではあり、上記はそれを前提にしてのこと。
むしろ、カットスロート時代にこれくらいやれてたらなぁ、なんて。
市場の流動性も90年代~2000年代前半ほどないような気がするから、間口を広げるためにはもうひと展開必要ではないだろうか。
もっと身近なカジュアルアートとして定着させないことには、顧客層のパイは増えそうにない。というよりむしろ、「作りたい人」ばかりが増えかねない。

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