「第2回 リ・ファッションコンテスト」グランプリ作品&準グランプリ作品
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投稿日 | 2011年08月19日 16:44 |
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第2回リ・ファッション コンテスト
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◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 「第...
「第2回 リ・ファッションコンテスト」グランプリ作品&準グランプリ作品です。
▼グランプリ作品
作品名:【フリー部門】オールインワン
出品者名:インディヴィジュエ 前田京子さま
製作意図:男の仕事着について考えてみました。幸せにしたい人のために仕事に着て行く「作業着」。大事なものがあるから頑張る「作業着」。一生懸命だからボロボロになってしまう「作業着」。そんな「愛」が詰まった「作業着」を、今度は守ってもらっている人のために、レディース用にリメイクをしました。コンセプトは「LOVE」です。
<受賞者コメント>
●受賞の喜び :
今回は、「働く洋服」をテーマに作業着を選び、製作しました。
「家族のため、仕事をする度に傷んでしまい、廃棄となる作業着」ですが、一番の愛情が詰まっている洋服に違いない。そういう思いでリメイクした作品がグランプリを受賞させてだいたことに、感極まる思いです。ありがとうございます。
これからも、「すべての人・物に愛」を心に1点1点製作していきたいと思います。
●製作した際に一番苦心したところ:
耐久性を重視で丈夫に縫製されている作業着なので、解体するのがとても大変でした。また損傷が激しいため、生地用尺にも苦戦いたしました。なるべく原型を崩さず、傷の補修をしながら、汚れを風合いのように見せる工夫に気を遣いました。
●今後のリ・ファション活動の予定:
現在リメイクの「インディヴィジュエ」というサイトでお客様のお洋服をお預かりし、リメイク商品を納品しています。
昨年から考えておりました個人がリメイクを楽しむ「リメイク・キッド」サイトの準備が整い、ようやくオープンすることができました。
今後は、オーダーリメイクも充実させていきながら、貴協会の活動協力に貢献していければと思っています。
個人ではワークショップ開催など、リメイクの楽しみをより多くの人に伝え、広げていきたいと思い
ます。
▼準グランプリ作品
作品名:【テーマ部門】運ぶ
出品者名:佐竹 駿一さま
製作意図:想像を超える東日本大震災に愕然とし、デザインした。「運ぶ」には「命をつなげる」という思い入れがある。被災地で活躍する救急隊や医師からインスピレーションを受け、機能性を重視した素材や清潔感、また安心感を与える白を基調とした。日本で起きたという記憶を次世代につなげるために、「日の丸」モチーフを配色した。
<受賞者コメント>
●受賞の喜び :
今回、このコンテストで受賞できたことは、自分自身にいい影響を与えました。最初は、初めてのデザイン通過や実物制作に戸惑いもありましたが、どんな結果にせよ、力になるという確信もあったため、楽しみながら製作に当たることができました。一番の喜びは、私の作品がwebや展示を通し、多くの方々に見てもらえたことです。
私の作品には、「運ぶ」というコンセプトがあります。これは震災をテーマにデザインしたもので、この作品をきっかけに日本で起こったことを世代を越え、忘れることのないようにするため、提案・応募しました。
なので、結果、形として残せたことを私は光栄に思っています。そして、今後もさらに多くの方々に
見てもらえることを願っています。
●製作した際に一番苦心したところ:
一年間学校で学んだ技術を用いて製作したため、己の技術不足から、パターンを初めからひくことが一番苦心した点だと感じました。その中でも苦戦した点は、袖の形を綺麗に出すことでした。私は二次元のデザインをその通り作るためには、立体と考えず、平面として考えた方がより精密に作れると踏みました。
その結果、袖は四面に変え、シルエットを重視することに決めました。
また、初めての試みで縫製に手こずる場面もありましたが、担任の先生方のサポートにより製作も順調に進められ、自分のものにもできたと感じています。
そして、新しいことに挑戦することがどれほど重要なのか、この製作を通し、改めて実感できたと思っています。
●今後のリ・ファション活動の予定:
私は今年の一月に飼い犬を亡くし、それをきっかけに「命」について考えるようになりました。それは後に「地球」へと規模を広げ、生き物でも生き物でなくても価値が存在することを学びました。
私が飼い犬に教えられたように、衣服であっても、ただ捨ててしまうのでは命を無駄にすることにな
ります。ただ無意味に捨てられるなら、私は新たな付加価値をつけ、新しい命を宿すべきだと考えます。私は今後も今まで通りの意思を持ち、無駄のない服作りを提案していきたいと思っています。そして、本望は、私の提案した作品がたくさんの人々の心を動かすきっかけになることです。なので、作り手の意思が明確に伝わるような服づくりを今後は確立していきたいと思います。