磯江毅=グスタボ・イソエ展@練馬区立美術館
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投稿日 | 2011年08月24日 21:48 |
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磯江毅=グスタボ・イソエ -マドリード...
練馬区立美術館では、現代写実絵画に鮮烈な痕跡を残した磯江毅の 本格的な回顧展として、磯江の初...
さてさて、
何だか最近、
写実絵画が熱いですが、
やっと見てきました、礒江毅~♪
先日ご紹介した、
諏訪敦さんもそうですね。
実は、諏訪さんは、
今展覧会で、アーティストトークも
やったそうで、繋がりますね。
練馬区立美術館は、
以前ご紹介した、石田徹也展以来。
いや~、いい企画をします。
庭園美術館といい、
小さいな美術館ですが、
ピリリと辛い!素晴らしい!!
で、本当にすごかった。。。
約80点だそうですが、
見るのに、ゆうに2時間越えでした。
皆さん、じっくり見てましたねー。
礒江毅さんは、'54大阪生まれ。
高校卒業まもなくして、スペインへ渡り、
写実絵画を探究した人。
20代で、現地で認められ、
最近では、日本にもアトリエを構え、
広島市立大の教授もされました。
’07に、53歳で急逝されましたが、
今回は、没後初となる、本格的な回顧展だそうです。
何から、お話したらよいか。。。
やっぱり、こういう写実絵画というのは、
明るくはない印象ですね(笑)
つまり、内省的というか、
どこか息が詰まるものを感じます。
実際、じっくり見過ぎて、
いつの間にか、息を止めてました(苦笑)
どこか、清らかさ、静謐さがありつつ、
迫るものがあり、生き生きというよりも、
朽ちていく”死”がよぎります。
なんでしょうね?
写実なら、生き生きしていいはずなのに(笑)
スペイン巨匠のアントニオ・ロペス・ガルシアさんは、
スペインリアリズムと東洋がうまく融和した
珍しい作家。精神的に清らかで、神秘的なものを感じるとのこと。
で、面白かったのが、モチーフ!
礒江さんが、何に興味・面白みを感じたのか。
写実の人は、なぜかブドウを描きます(葉っぱも含めて)。
礒江さんも、たくさん描いてました。
キリスト教の影響?
あっ、ブドウはおいしそうでした(笑)
それと、輪染み!!
これは、不思議だったなー。
主に、背景の右上辺りに、
10点位、描いてありました。
礒江さんは、背景にも、壁の欠けとか、
セロテープとか、新聞紙とか、
細かい描写がされているんですが、
描きやすかったんでしょうかね~。
それと!ゆこもりが気に入ったのは、
タラベラ焼の陶器!!!
すっごい良かった~!
ヒビ・欠けとか、
焼くときに敷いたであろう貝殻がくっついていたりとか、
本当に、そのものでした~。
あと、会場の所々に、礒江さんの”言葉”が掲げてあって、
とても印象的でした。
その中の一文をご紹介します。
”表現するのは自分でなく、対象物自体。
どれだけ重要なエレメントを抽出できるか。
角膜に受動的に映る像を根気よく写す行為でなく、
空間と物の存在の中から、
表現を見出す仕事だと思うようになった。
物は見ようとしたとき、はじめて見えてくる。”
う~ん、やっぱり、修行僧だな。
10/2までですので、絶対に行ってください!!
そしてその後、
奈良県立美術館に巡回します(10/22~12/18)
練馬区立美術館 礒江毅展 HP
http://www.city.nerima.tokyo.jp/manabu/bunka/museum/tenrankai/isoe-tsuyosi.html