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磯江毅=グスタボ・イソエ -マドリード...

練馬区立美術館では、現代写実絵画に鮮烈な痕跡を残した磯江毅の 本格的な回顧展として、磯江の初...

さてさて、

何だか最近、

写実絵画が熱いですが、

やっと見てきました、礒江毅~♪

先日ご紹介した、

諏訪敦さんもそうですね。

実は、諏訪さんは、

今展覧会で、アーティストトークも

やったそうで、繋がりますね。

練馬区立美術館は、

以前ご紹介した、石田徹也展以来。

いや~、いい企画をします。

庭園美術館といい、

小さいな美術館ですが、

ピリリと辛い!素晴らしい!!

で、本当にすごかった。。。

約80点だそうですが、

見るのに、ゆうに2時間越えでした。

皆さん、じっくり見てましたねー。

礒江毅さんは、'54大阪生まれ。

高校卒業まもなくして、スペインへ渡り、

写実絵画を探究した人。

20代で、現地で認められ、

最近では、日本にもアトリエを構え、

広島市立大の教授もされました。

’07に、53歳で急逝されましたが、

今回は、没後初となる、本格的な回顧展だそうです。

何から、お話したらよいか。。。

やっぱり、こういう写実絵画というのは、

明るくはない印象ですね(笑)

つまり、内省的というか、

どこか息が詰まるものを感じます。

実際、じっくり見過ぎて、

いつの間にか、息を止めてました(苦笑)

どこか、清らかさ、静謐さがありつつ、

迫るものがあり、生き生きというよりも、

朽ちていく”死”がよぎります。

なんでしょうね?

写実なら、生き生きしていいはずなのに(笑)

スペイン巨匠のアントニオ・ロペス・ガルシアさんは、

スペインリアリズムと東洋がうまく融和した

珍しい作家。精神的に清らかで、神秘的なものを感じるとのこと。

で、面白かったのが、モチーフ!

礒江さんが、何に興味・面白みを感じたのか。

写実の人は、なぜかブドウを描きます(葉っぱも含めて)。

礒江さんも、たくさん描いてました。

キリスト教の影響?

あっ、ブドウはおいしそうでした(笑)

それと、輪染み!!

これは、不思議だったなー。

主に、背景の右上辺りに、

10点位、描いてありました。

礒江さんは、背景にも、壁の欠けとか、

セロテープとか、新聞紙とか、

細かい描写がされているんですが、

描きやすかったんでしょうかね~。

それと!ゆこもりが気に入ったのは、

タラベラ焼の陶器!!!

すっごい良かった~!

ヒビ・欠けとか、

焼くときに敷いたであろう貝殻がくっついていたりとか、

本当に、そのものでした~。

あと、会場の所々に、礒江さんの”言葉”が掲げてあって、

とても印象的でした。

その中の一文をご紹介します。

”表現するのは自分でなく、対象物自体。

どれだけ重要なエレメントを抽出できるか。

角膜に受動的に映る像を根気よく写す行為でなく、

空間と物の存在の中から、

表現を見出す仕事だと思うようになった。

物は見ようとしたとき、はじめて見えてくる。”

う~ん、やっぱり、修行僧だな。

10/2までですので、絶対に行ってください!!

そしてその後、

奈良県立美術館に巡回します(10/22~12/18)



練馬区立美術館 礒江毅展 HP

http://www.city.nerima.tokyo.jp/manabu/bunka/museum/tenrankai/isoe-tsuyosi.html