所沢ビエンナーレ「引込線」2011
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投稿日 | 2011年09月09日 15:12 |
さてさて、
二年前にもご紹介した
所沢ビエンナーレ「引込線」2011
またまたお邪魔しましたー!
この所沢ビエンナーレは、
美術家が主導して行うものとして、
とても面白く、興味深いものです。
(妻有や横浜トリエンナーレと比較しても)
昨今は特に、作家が自らプロデュース、
発信していかなければいけない
(したくなる?せざるをえない?)ようで、
そういうことが散見されるのですが、
現代アートになるとさらに、そういう空気感・付帯条件まで、
作家としては、コーディネートしたくなるのかもしれません。
今回の所沢ビエンナーレは、
4人の作家が、参加作家を選抜したそうです。
そういうこともあってか、
前回よりも、まとまっていた感じがありました。
やはり、イメージの核化って、大事ですね。
で、会場は、学校跡の体育館・プールと、
旧給食センターという、面白い所♪
いつも思うのですが、
よくこういうところを見つけてくるなー♪
(先日も、とある作家さんと話していると、
”あそこにある壊れかけの家がいいんだよー♪
って、言ってたしな(笑))
体育館では、吉雄介さんが面白かった~。
ブリキ?で、いろんな形のオブジェを
30種類弱配置してありました。
一つでも面白いのに、それを整然と配置して、
写真の撮り甲斐が、とーってもありました
もう一つの会場は、15分ほど歩いたところにある
旧所沢市立第2学校給食センター。
ここが面白い場所で、使っていた設備や機材が
まんま残っている所に、
作家が、それを生かして作品を置いていました。
というか、そういう機材を作品化してました。
つまり、”ここ”でしかできないということですね。
こういうのが、大事だと思うんです。
そこでやる”必然性”みたいなもの。
特に、この場所を生かして、
楽しんでいたなー、と思ったのが、中崎透さん。
残されたままであろう、ロッカーや台、鍋など、
ありとあらゆる道具を迷路のようにして、
その中に、メッセージを込めた作品を散財させていました~。
ゆこもりが数えただけで、16個あったかな。
あれは、男性陣は、特にグッとくると思いますよー(笑)
昔遊んだ、秘密基地のようで♪
受付をしていた人が、
(後で気づいたんですが)違う作品の作家さん(多分)で、
思わずその人に
”中崎透さんのって、いくつ作品あるんですか?”
って聞いちゃったら、そっけなく返事をされてしまった(苦笑)
作ることは勿論、第一義ですが、
やっぱり、他の作家作品まで、
見る側と一緒に楽しんで欲しいなー、と思いました。
その”楽しんでいる感じ”が伝わると、
その人の作品を見る目も変わるんですよ、結構。
こんなに楽しんでいる人が作るものなら、
面白いものかも、ってね♪
まあ、それはご愛嬌として、
このビエンナーレの特徴のもう一つは、
批評家・評論家も執筆などにより、
出品?しているということ。
これは、面白い切り口ですねー。
他では、聞いたことがない。。。
ただ、やはり会場では、難しいですね。
原稿がポツンと、置いてあったのですが、
ゆこもり的には、映像作品同様、
見ることを時間的に強いられる感じがしてしまいました。
こちらが、余裕を持って、鑑賞していないからなのですけど。
どうしても、ファーストインパクト、
もしくは、じわじわと、”なるほどねー”
と思わせてくれるものに興味が行っちゃいます。
後日、図録が出来るということなので、
そちらで、ゆっくり拝見したいと思います。
まあ、長々と書いてしまいましたが、
非日常、新たな切り口を見せてくれるのが、
こういうアートイベントの楽しい所。
ちょっと、脳みそを揺さぶられに行くのもいいですよー♪
9/18までです!!
所沢ビエンナーレ「引込線」2011 HP
http://tokorozawa-biennial.com/