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没後100年 菱田春草展 ─新たなる日...

長野県信濃美術館では、『没後100年 菱田春草展 ─新たなる日本画への挑戦─』を開催。現在では...

さてさて、

だいぶ前から、プッシュしていた、

没後100年 菱田春草展

─新たなる日本画への挑戦─に

やっと行けました~。

改めて、良かった。。。

今度の日曜日までなので、

間近ですみませんm(_ _)m

それにしても、

37歳で亡くなったのは、早すぎ。。。

十代に描いたものを見ても、

やはり天才ですよねー。

まず、藝大の卒業制作の

”寡婦と孤児”は、すごかった。

手前に居る寡婦と孤児は、

くっきりした輪郭線で描くことで、

遠近とともに強調され、

奥のすだれの影は、

まるで、妖気のようでもあり、

ある種、異様な雰囲気を醸し出してました。

この卒作は、賛否の中、校長 岡倉天心の裁定で

最優等になったのだとか。

それだけ、当時としては、斬新だったのでしょうね。

あと、”水鏡”。

綺麗な天女と、すべてが映ってはいない水面が、絶妙♪

”武蔵野”の天心の立場を表したであろうスズメと、

ススキの遠近の出し方は美しかったなー。

それで、春草と言えばやっぱり”朦朧体”

まず、”秋景”(島根県美蔵)。

上から下へ順に、

空からもみじ、さらに滝にかけての

ぼかし加減が、いいっ!

”常盤津 伏姫”(信濃美術館蔵)は、

伏姫以外は、後方のブナ?林も

手前の湖面もおぼろげで、

幽谷な感じがハンパないし、

”秋色”は、水面に浮かぶ紅葉を

くっきり描くことで、メリハリがついて素晴らしい。

おぼろげなだけではなくコントラストがあることで、

朦朧が活きるんですよねー。

”雨後”(大倉修古館蔵)の

柳の葉だけのぼかしもよかったですよ~。

”瀑布”(光記念館蔵)は、

滝の壮大さと、紅葉の降り散るさまが、圧巻♪

極め付けは、

”月夜山水”でしたねーーー。

春草と、以前ご紹介した西郷孤月、

さらに横山大観の合作なんですっ!

どこを誰が描いたのか。。。

ほんと、どれも見逃せない絵でした。

信濃美術館 HP

http://www.npsam.com/exhibition/2011/03/1593.php