111108 木津川アート 2011 その1 ~加茂エリア~
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投稿日 | 2011年11月09日 13:07 |
さてさて、
なんだかアートフェアが盛んなんですが、
今回、ご紹介するのは、
京都府木津川で開催中の
木津川アート 2011です~♪
3町が合併したのを受けて、
昨年から始まったアートフプロジェクトです。
木津川市にあるJRの駅「木津」「上狛」「加茂」を
それぞれのエリアとして、
エリアごとに、歩いて回れる圏内に
アート作品が散らばっています。
といっても、
かなり歩かされました(苦笑)
行こうと思っている方は、
自転車があると便利かも!
実際に、予約制のようですが、
貸自転車もありました。
車に自転車を積んできたらよかったなー。
特に、上狛エリアは、
最後に回ったということもあるかもしれませんが、
ちょっと、疲れました。。。
で、いつものように、平日に行ったのですが、
結構、作家さんがいらっしゃって、
話をしたりしながらも、
どうにかギリギリ一日で、
全て回ることが出来ました~。
ちなみに、10:00~17:00ですよっ。
17時になったら、
しっかり終わっていたので、ご注意を!!
木津川市というのは、
名前の通り、木津川のほとりの街です。
ゆこもりは、初めて伺ったのですが、
木津川べりは、なんていうんだろう、
ほんわかした感じで、よかったな。
上狛エリアなんかは、あの福寿園をはじめとした
製茶所が並ぶ問屋街で、
お茶を焙じているいい香りが、
街中に漂っていましたよっ♪
では、ほぼ見た順に掻い摘んでご紹介♪
まず、加茂エリア。
このエリアが、
一番作品数も多くて、見応えがありました。
加茂文化センター隣接の駐車場に停め、
いくつか見てから、
加茂駅のランプ小屋へ。
ここは、廃線になった大仏鉄道の施設。
油を使うということで、
防火のために、駅舎から離して、
レンガ造りのランプ用の小屋として、使っていたそう。
可愛らしい小屋♪
三谷智恵さんは、大仏鉄道の廃線を巡って、
写真を撮影してました。
なるほど、こういうのもいいですねー。
で、その近くの織物工場跡では、
ちょっと気持ち悪かったんですけど(苦笑)
松谷真未さんが、
床屋とかで散髪した髪をもらってきて、
それを着物のカタチに編みこんで、
何十と展示していました。。。
松谷さん自体も、
不快感って、コメントしていたから、
そういう提起をしたかったんでしょう。
確かに、自分のものでさえ、
いったん、体から切り離されると、
汚いというか、なんだか嫌なものになるなー、
といろいろ思いました。
にしても、女性の作家さんは、
こういうある種、グロイものを結構作る気がする。
なんでだろう・・・。
ちょっと離れたところにある
旧加茂図書館では、
少年少女科学クラブという作家グループ?さんが、
壁や柱一面に、
和紙で作った小さな”蛾”を
びっしり貼っていました!!!
しかも、照明が、暗いブルーで。
作家さんが、図書館で蛾がいたことの思い出から
そういう作品になったそうですが、
今イベントの”よく頑張ったで大賞”ですねー。
ちなみに、蛾は11000~12000匹居るそうです(絶句)
で、相変わらず、ちゃんとした地図があるのに
ウロウロ迷いながら、辿り着いたのが、
加茂JA倉庫。
ここでは、あとで知ったのですが、
tagirukaさんという、
長野県在住の作家さんがいました♪
長野にも、現代アートの若手作家さんいるのねー。
この倉庫でよかったのが、長谷川政弘さん!
倉庫内に、
作家さん手製のシャンデリアが吊るされていて、
さらに穴をあけるという修飾をした
真っ白な椅子と
対角線上いっぱいの長さのテーブルなどなどが、
以前から侵食していた蔦をそのままにした床に
整然と置いてありました。
作品の”白”とその影の”黒”のコントラストが、
とても幻想的で、
写真の撮り甲斐がありましたよ~!!
で、そのあとは、加茂エリアの中心である
旧?商店街の通りへ。
今は、ほとんどが住宅になっているのですが、
ところどころにお店が。
受付にいた、このプロジェクト代表の佐藤さんと
偶然にもお話でき、
ちょっとの間でしたが、いろいろと伺うことが出来ました!
ラッキ~~♪♪
ここでは、中森神社に
加茂エリアでイチオシ作品がありました♪
以前ご紹介した、
中之条ビエンナーレにも出品していた、
中村岳さんの 「遡及空間」
いや~、神社側もよくオッケーしたなー。
中村さんも勇気がいったんじゃないかな。。。
別に、いけないことをしているわけではないんですが、
やはり神社ですし、
結構、大きな作品だったので。
今回は、神社の境内で、
”角柱”が巡らされていました。
中之条での作品は、
古民家内に所狭しと柱があったわけですが、
今回は屋外なので、
特に空間的制約があるわけではないのですが、
なんていうか”結界”みたいなものを意識しましたねー。
いやー、こういう展開もあるんだな。。。
素晴らしい。。。
そして、このプロジェクトの”胆”なのが、
木津川を”見せる”という試み。
加茂エリアの一番端には、
木津川べりに
許斐(このみ)英明さんの音響彫刻(初めて聞いたジャンルだ)
「風の標べ」がありました。
川べりなので、結構風が強くて、
その風を利用して、音を奏でる作品。
当たり前だけど、
やはり作品がないと、
この川べりまでは、なかなか行かないので、
ある意味、
このプロジェクトの”要”の作品だと思いました。
まあ、敢えて言えば、
川べりにもう少しだけ、作品があってもよかったのかも。
例えば、風を分かりやすく”見せる”
新宮晋さんのようなモビールの作品とか♪
まあ、ベタではありますが、分かりやすいかと。
ふわー、加茂エリアだけで、
かなり長くなっちゃいましたね。。。
なので、後編へ続きます(笑)
木津川アート HP
http://kizugawa-art.com/