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さてさて、

引き続き、京都府木津川で開催中の

木津川アート 2011のご紹介 木津・本町エリアです。

加茂エリアを見た後、

車で10分ほどの木津市役所へ。

ここでのイチオシは、

なんといっても市役所内の

小谷芙未(まみ) 「ゆめで逢いましょう」

いやー、やってくれています(爆)

写真だけでも、結構なインパクトあるでしょー♪

これが、動くんですわ~~~!!!

どうして動くんだろうとちょっと観察していたら、

どうも、どこか作品に似ている??女性が、

なんだか企み顔で、作品の方向を見ている。。。

案の定、作家さんで、リモコンで動かしてましたー(笑)

小っちゃい子が、怪訝そうに作品を見ているのが、

これまた楽しかったなー♪

小谷さん曰く、

自分の夢の中に出てきたものだそうで、

小さな子とかの夢の中に出て、

引き継いでくれたら、とのこと!!

「小っちゃい子なんかは、

迫ってくる作品で、トラウマになったりして(笑)」

といったら、それが目標だそう!!!

実際、小さな子の目線で見ると、

結構怖かったです。

小谷さん自身が、一番ニコニコして、楽しそうだったな~♪

それと、木津エリアでもう一つご紹介。

本町一丁目集会所の

伊藤愛 「祖父と私の旅」

民家に入るとすぐ、着物を着た女性が居ました。

この民家にしっくりとくる着物姿。

あとで作家の伊藤さんだとわかりました。

ここは、いろいろ考えさせられました。。。

展示物は、白い展示用の箱に入った”マッチ箱”のみ。

マッチ箱が、ふたつ並んで、時にはひとつだけ、

何かの標本のように入っています。

展示内容は、

喫茶店のメニューに模したものに書いてあり、

左のマッチは、おじいちゃんの”遺品”

右のマッチは、伊藤さんが足跡を辿って、

実際に行って、集めたものだそう。

(右のマッチがない時は、もうお店がなかったりしたということ。

そんな”旅”を2006年におじいちゃんが亡くなってから、続けているらしい)

和室のテーブルで、まったり焙じ茶まで頂けました。

時間があったら、ゆっくりしたかった空間。

日頃は、集会所なのに、

この時は、静かな”鎮魂の場”というか、

伊藤さんとおじいちゃんのことに思いを巡らして、

さらには、自分の祖父母や亡き母のことなど、

短い間にいろいろ思いました。

伊藤さん曰く、

そんなにおじいちゃん子ではなかったとのこと。

なのに、こんな長旅を。。。

ある人に思いを馳せるとき、

こういう”表現”の仕方があるんだな…と

作家さんの想像力の豊かさに

改めて脱帽した次第です。

我に返って、さて、う~む、どうするかだ。。。

他にもいろいろありました。

現役の老舗料亭を贅沢に使った墨と紙のインスタレーション、

船問屋だったところの立派な土蔵の米蔵を使った展示、

鉄工所の広い作業場?を使った展示などなど。

毎回、同じことを言うんですが、

やはり、その”場”に想いを馳せた作品、

もしくは、”場”を凌駕するようなパワーのある作品でないと、

こういう空間アートでは、惹きつけることが難しいと

今回もつくづく実感。

せっかく、すごい空間でも、

例えば、意図の分からない平面作品では、スルーしてしまいます。

(まだ、なんだかわからなくても、立体なら立ち止まるかな。(笑)

まあ、ゆこもりが、三次元趣向なのかもしれませんが(爆))

いずれにしても、毎回思うのですが、

どこかのホワイトキューブのギャラリーでやるようなことは、

こういうアートイベントでは通用しないということを

出品する作家も勉強して欲しいものですねー。

とまあ、ちょっと辛辣な意見も混ぜつつ(苦笑)、

最後の上狛エリアへと続きますよっ♪





木津川アート HP

http://kizugawa-art.com/