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雑誌「アイデア」の最新号No.344が本日(12月10日)発売になりました。
第一特集は近年注目が集まっているオランダのグラフィックデザイナー,カレル・マルテンス。第二特集は新たなメディアを切り開いてきたグラフィックデザイナー,松本弦人。


IDEA No.344 : カレル・マルテンスの教え/松本弦人 メディアの遠心力
2010年12月10日発売 定価2,970円(税込)

◇特集 I:カレル・マルテンスの教え――日常のグラフィック工学

古稀を迎えてなお制作と教育にかわらぬ熱意をささげるオランダのグラフィックデザイナー,カレル・マルテンス(1939-)。60年代に活動をはじめたマルテンスは人文思想系のブックデザインや建築関連のデザインで活躍する一方,日常のオブジェを使った独特の印刷作品や教育活動にも熱心に取り組んできた。デザイン界の「ポップ・スター」的存在ではなかったマルテンスに,近年ますます多くの注目が集まっている。その理由とは? マルテンスの仕事と考え方を豊富な図版と解説でつたえる。

寄稿:
古賀稔章「カレル・マルテンスとその仕事」
ポール・エリマン「印刷面としての世界」
カレル・マルテンスとのインタビュー
(聞き手:エミリー・キング)

◇特集II:松本弦人――メディアの遠心力
写真:大森克己(P.67,68-71背景,104,108-114)

グラフィックデザイナーでありながら,2007年に「BCCKS」というウェブ上で本が作れるサイトを立ち上げ,オンデマンド出版も取り入れるなど「出版」の新たな形を模索し,その精度を高めている松本弦人。本特集では,フロッピーマガジンやゲーム制作など,時代の流れとともに新たなメディアを切り開いてきた松本のジャンルを越えた活動と,常に並行するグラフィックデザインの仕事を紹介。自身の活動についてナマの言葉で語り尽くす。

◇デジタルメディアの考古学
Vol.1「フロッケという祝祭」
文・構成:ばるぼら+アイデア編集部
Vol.2「サイバーカルチャー・ショーケース」
文・構成:ばるぼら
90年代初頭のデジタル・カルチャー勃興期に大量に生み出された,フロッピーやCD~ROMを用いたパッケージメディアや関連出版物。ネット普及前夜,図書館の保存対象になることもアーカイブされることもなく,デジタルでありつつも,いやそれゆえに時代の波に埋もれていったものを掘り起こす。

◇真実を伝えるための透明性?――ロナルド・クラインとフォークウェイズのカバーデザイン
編:ウォレン・テイラー,ジョン・ニクソン
文:アンドリュー・W・ハーレー

フォーク,ブルースから民族音楽,現代音楽,環境音楽まで幅広いレコーディング方針で知られるフォークウェイズ・レコード。同レーベルはそのモダンで高品質なジャケットデザインでも知られていた。同レーベルとそのデザイナー,ロナルド・クラインの仕事に焦点をあてる。


◇連載 越境のかたち 第5回 近藤一弥
文・構成:戸塚泰雄
現代アート,音楽,演劇をはじめとする分野で質の高い仕事を続けている近藤一弥。デリケートな作品領域に相対する近藤のディテールと全体像のとらえかた。

◇MEME School 2010特別講座レポート 杉浦康平「発想力と表現力」

◇[Book Review] イルマ・ボームの新作ブックデザイン『James Jennifer Georgina』

◇[Font紹介] HISTORY (Typotheque)

◇News+Information
「服部一成二千十年十一月」展レビュー
「東アジア本の交流2010」レポート(大原大次郎)
「Werkplaats Typographie」展レポート(木村稔将)

◇Exhibition Reviews


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http://www.seibundo-shinkosha.net/

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