「レビュー」のブログ カテゴリ検索結果 1124件
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赤鉛筆。
一人で真っ直ぐに行かないで。赤鉛筆でさえ、修正が効かないくらいに気持ちは曲がる物なんだ。一人が簡単な生き物なのは分かってる。沢山に囲まれた色鉛筆の中では個性は薄れる。未来を描けば短くなる時間を、...
覚えていますか。
愛は自分では出せない、誰かが必要なんだ。その誰かは自分では選べない、だから愛は素敵なのかも知れない。誰かの愛は、誰かに渡す事は出来る。でもその誰かを選ぶ事は出来ない。愛は、突然現れて、突然、こう...
花の形。
地球は丸く無かった。とても暖かい風が季節を持って残して行ったメモには、丸い物への疑念が書いてあった。花が咲く理由は沢山あるんだ。それがみんな幸せだと思わないで欲しい。幸せは何かの形に収まったとい...
愛の星。
沢山の愛の星が、この地球に落ちて来てくれればいいんだと思う。そう言って白い薔薇たちが集まって何やら願い事を叶える為のおまじないを始めたんだ。夜には流れ星にお願いするとして昼間はどうしようかな。沢...
オルゴール。
やさしい気持ちは、みんなが心に持ってるオルゴールを少しだけ動かして見る事から始まるんだって。ほんの少しだけでいいんだってさ。後はやさしい気持ちが引っ張ってくれるから、ちょっと耳を澄ませてオルゴー...
僕ら。
ばくらは、ちっぽけだけど、ぼくらと言う仲間がいるんだ。その言葉を繰り返しながら軽快な音楽が流れだしたんだ。とても広いダンスホールで、ぼくらは、ぼくらの仲間たちと、何を考える訳でもなく、ただただ、...
たやすい。
死ぬ気になれば、たやすい事かもしれない。殺す気になれば、たやすい事かもしれない。生きようと思う気持ちは何かに負けそうになる事の方が多いけど、その気持ちは誰も殺さないし誰も死なない。誰も死んじゃい...
小さな穴。
地球はただのビルだ。ものすごく小さな穴から覗いた地球は、ただビルが建ってるだけのつまらない物だった。地球を訪れた、ごく普通の宇宙人は地球の歩き方を見て地球に来たのに、宇宙船から見た地球は何ともつ...
木曜日。
水曜日に、木曜日はいらないよねって言われた。それを聞いた鉛筆は涙を流した。鉛筆のお尻にはすり減った消しゴムがついていた。鉛筆は、そのお尻の消しゴムに、かなり助けてもらったらしい。そして、そのお尻...
大きな満腹。
戦争が終わったら何をしようか。この際だから図々しく生きようじゃないか。いつもより贅沢をして大きな満腹を味わうのはどうかな。せっかくだから、静かな青い空と太陽の暖かさを、寝転んで大きな深呼吸なんて...
未来の標識。
知らない事は、いっぱいあるよ。標識の意味は知らないけど、標識を立てるのは自由だと言う事は知って欲しい。その標識を理解できない人はいるかも知れない。意味の無い標識だと思われる事もある。ただこの標識...
想う。
人が愛してるとか、好きですとか思う気持ちは、どこから生まれるの。ずっと誰かを好きでいられるなんて素敵だと思う。ずっと誰かを憎んでいくなんて、無い方がいいと思う。思ってるだけで何もできない花は、小...
只の鳥。
後回しが正解かも知れないし、先まわりが正解かも知れない。その二つで悩んでたら、これからその繰り返しで座り込んじゃう。春になって帰ってきた鳥は、去年とは見違えるほど、堂々として目の前に現れた。同じ...
塞げ。
土に帰る前に、やる事はあるだろ。そう勢いよく声をかけて来たのは、ただのガムテープだった。あの段ボールが口を塞いでしまうガムテープが、力強く現れたんた。もう黙ってはいられないだろ。こうなったら力強...
この世界。
地獄も天国も退屈だと思う、いちばん面白いのは、この世界だ。君は君一人で君以外、君はいない。この世界で君は何かをする為に。君は君らしく生きる必要がある。今日の君の天気はどうかな。君が天気予報をすれ...
春だよ、親父。
親父から何も貰った事はない。伊賀には名のある和菓子屋が数件ある。親父はそのどこかの和菓子屋で和菓子職人を志した。親父が作った和菓子の写真を見たのは親父が去った後だ。俺が知ってる親父は、ただの会社...
角。
角は角でなくちゃ困ります。何となく角が丸い方がいいなんて思って過ごしていたら角の立つ事が現れて、だんだん角が気になって、その角に嚙みついた猫が角に夢中になっていた。その猫の顔は、角がある事が幸せ...
包む。
愛しています。それは新品の紙が何かで使われた後に、また新品のように伸ばされて、まだ使えるからとまた何かを包んで、そしてまた、まだ使えるからとまた何かを包んだ繰り返しから生まれた言葉だと聞いたよ。...
浮く。
これから先は浮くんだって。どんなに大きくても身軽になれば浮けるんだって。教科書では浮く為に、どうすればいいかなんて教えてくれなかったけど、実は内緒で浮く為の授業を受けてたらしいよ。そういえば浮い...