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徳川美術館
愛知県
美術館・博物館

徳川美術館に収蔵されている雛道具は、
御三家筆頭の大大名にふさわしい品々です。
いかにも華やかで、愛らしい、大名家ならではの雛の世界を紹介します。

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尾張徳川家の雛まつり

 「桃の節供」とも呼ばれる雛祭りは、男雛女雛を中心として、さまざまな人形や道具を飾り、女の子の成長と幸せを祈って行われる、春の訪れを告げるにふさわしい年中行事です。

 江戸時代になると、次第に雛祭りは盛んになっていきました。今日みられるような雛祭りの形式は、江戸時代の初頃に形成されたと考えられています。尾張徳川家では、寛永14年(1637)に初代義直(1600~50)が、娘の京姫の節供の祝儀として雛10対を贈った記録があり、また日本一のお嫁入道具として名高い国宝「初音の調度」の所用者 千代姫(3代将軍家光の娘で尾張2代光友夫人)が7歳の時に、諸老臣から雛人形が献上されています。

 13代将軍家定(いえさだ)の頃になると、大奥では、将軍の夫人である御台所(みだいどころ)のお雛さまは、対面所、休息間をはじめとする3ヶ所に飾られていたと伝えられています。飾り付けも平飾りから段飾りへと変化を遂げていきました。このうち対面所では、紅白縮緬(ちりめん)の幔幕(まんまく)を張り、その前に吉野山・龍田川などの名所絵や源氏絵などを描いた金屏風をたて、緋毛氈(ひもうせん)がかけられた3段からなる、高さおよそ2メートル、幅およそ15メートルの雛段が設けられ、上段には小直衣雛(このうしびな:有職雛の一つ)を中心に、数組の雛人形が鏡仕立ての座布団の上に並べられていました。中段には7人立ちの楽人の人形3組が配され、その両端に調度類が据えられ、下段には能人形が並べられていたそうです。
 13代将軍の後室・天璋院(てんしょういん)篤姫(安政3年 1856 結婚)の頃の大奥では、御座ござの間と休息間の2ヶ所に雛段が設置され、休息間の方は「御内証雛(ごないしょうびな)」と呼ばれたプライベートなお雛さまが飾られていました。御座の間の雛段は12段あって、最上段には古今雛や次郎左衛門雛などが並べられ、これらの人形の衣裳は毎年新調されていたと伝えられています。

 徳川美術館には、江戸時代に御三家筆頭という将軍家に次ぐ家柄にあった尾張徳川家のお姫様たちのためにあつらえられた、さまざまなお雛さまや雛道具が伝えられています。その多くはいずれもが可愛らしく、しかも優雅で品格に満ちた品々です。
今年も、観る者の心を和ませてくれる雛まつりの世界をお楽しみ下さい。

主催:徳川美術館・中日新聞社

開催日 2011年02月05日 10:00~2011年04月03日 17:00
会場 徳川美術館
会場住所 名古屋市東区徳川町1017 地図
地域 東海 / 愛知
アクセス 名古屋駅より
市バス 基幹2系統 「光ヶ丘」「猪高車庫」方面ゆき
「名古屋駅前バスターミナル グリーンホーム7番のりば」 ~
「徳川園新出来」停留所下車(所要時間約20分)徒歩約3分。
入場料 一般:1,200円
高校・大学生:700円
小・中学生:500円
営業時間 <開館時間>
午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

<休館日>
月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)
平成22年12月13日(月)~平成23年1月3日(月)
なお、8月16日(月)は臨時開館、8月13日(金)~15日(日)は午後7時まで延長開館します。
電話番号 052-935-6262
イベントURL http://www.tokugawa-art-museum.jp/planning/h23/02/index.html
名古屋市東区徳川町1017

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