幻影の身体 ~新収蔵作品を中心に~
2011年1月8日(土) 9:30 ~2011年3月27日(日) 17:00
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「身体」をテーマに作品を紹介します。
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イベントDATA
ここに表現された身体はどれも捉えどころのない,言わば亡霊のようにも思えるものですが,実像と虚像のはざまに揺れ動く現代人にとってきわめてリアルな身体とも言えるでしょう。私たちは等しく死に至るまで,自らの身体から逃れえないものです。この最も身近で重要な自然としての身体は,時代や地域に関わらず,作り手たちにとって汲み尽せないテーマであり続けました。複雑化した現代社会にあってはなおのこと。現代アートにおいては,身体をモチーフに,次々に人間存在の曖昧な姿を問う作家たちが様々に表現を試みています。
たとえば,西村記人が即興的に描いた身体は,パフォーマンス行為を行う自らの残像でもあり,また石原友明本人の裸体像は,不確かな身体をつなぎとめるための刻印とも言えます。マン・レイの写真やレンブラントの名画の中にセルフポートレイトを紛れ込ませた森村泰昌は,身体を使って美術史やテキストの読み換えを行っています。桑久保徹や風能奈々の身体を配した幻想的絵画には得体の知れない情動が醸し出されており,町田久美のそれはシンプルな画面構成ではあるものの,爪という局部の身体と月の満ち影を重ね,バランスを欠いた感情を表現しています。小林孝亘や曽谷朝絵の絵画には身体の実体が全くないものの,食事や入浴の行為から味覚やぬくもりを彷彿させられることでしょう。また,ただ一人物故作家である若林奮の初期デッサン集に見られる,人とモノとのあわいに,哲学的な思索を見る人もいることと思います。
主催:高松市美術館
開催日 | 2011年01月08日 09:30~2011年03月27日 17:00 |
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会場 | 高松市美術館 |
会場住所 | 香川県高松市紺屋町10-4 地図 |
地域 | 四国 / 香川 |
アクセス | JR高松駅下車,中央通りを南へ徒歩15分。(約900m) ことでん片原町駅から片原町商店街,丸亀町商店街を徒歩10分。(約660m) |
入場料 | 一般 200円 (160円) 大学生150円 (120円) 高校生以下無料 *( )内は団体20人以上の料金 *65歳以上の方(長寿手帳等が必要)は入場無料 *身体障害者手帳・療育手帳または精神障害者保健福祉手帳所持者は入場無料 |
営業時間 | <開館時間> 午前9時30分から午後5時 ※ただし,特別展開催期間中の火~土曜日は午後7時まで (展示室への入室は閉館の30分前まで) <休館日> 毎週月曜日(ただし月曜が祝日の場合はその翌日) 年末年始(12月29日~1月3日) |
電話番号 | 087-823-1711 |
イベントURL | http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kyouiku/bunkabu/bijyutu/permanent/22-5p.html |
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