工芸に見る初春
2011年1月8日(土) 9:30 ~2011年3月27日(日) 17:00
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- 工芸・陶芸・民芸
「一年の計は元旦にあり」と言いうように,
新年を迎えた1月は厳粛な想いと同時に喜びに包まれます。
今年2011年の干支は「兎」。
年初めに干支の置物を飾る習慣は,私たち日本人にとって,
今以ってポピュラーなことと言えます。
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イベントDATA
当館では,金工家の香取秀真と北原千鹿による「兎」を所蔵しています。香取のそれは,古来より日本に伝わる伝説「月に住み,餅つきをしている兎」のモダンな造形であり,北原の兎は,代表作《鹿文金彩花瓶》の後ろ面で,草花の中を躍動的に駆けています。この一年が,ファンタスティックで飛躍の年となりますように,と願いを込めて2作品の兎をお届けします。
この時期は暦の上では「春」ではあるものの,まだまだ寒さが厳しい季節です。しかし,2月になると,梅のつぼみがほころび始め,春の気配を感じます。漆芸作品の中にも,自然の美の造形に迫りながら,そうした華やぎの予感が秘められています。
磯井如真の蒟醤技法による端正な梅は,息子の磯井正美では狂おしい芳香を発散させており,また現代工芸の明石朴景の手にかかるとリズムを持った梅文様が春を待ち望むようでもあります。水仙もこの季節のもの。彫漆の技が光る音丸耕堂の水仙は,松尾芭蕉「其のにほひ桃より白し水仙花」を思い出すほどに,白漆が巧みに使われています。そして,椿が咲き誇る3月にはいよいよ春の到来を知ることでしょう。芽吹き間近の「落ち椿」に死や儚さを重ね,そこに散り際の美を見い出し,椿を慈しむように造形化しています。兄,音丸に師事した山下楊哉の血肉のように彩られた椿に生命力を感じます。ほかにも太田儔の繊細な仕事に認められるように,柔らかな日差しに満ち溢れた春へと季節が移行する情趣が楽しめます。
主催:高松市美術館
開催日 | 2011年01月08日 09:30~2011年03月27日 17:00 |
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会場 | 高松市美術館 |
会場住所 | 香川県高松市紺屋町10-4 地図 |
地域 | 四国 / 香川 |
アクセス | JR高松駅下車,中央通りを南へ徒歩15分。(約900m) ことでん片原町駅から片原町商店街,丸亀町商店街を徒歩10分。(約660m) |
入場料 | 一般 200円 (160円) 大学生150円 (120円) 高校生以下無料 *( )内は団体20人以上の料金 *65歳以上の方(長寿手帳等が必要)は入場無料 *身体障害者手帳・療育手帳または精神障害者保健福祉手帳所持者は入場無料 |
営業時間 | <開館時間> 午前9時30分から午後5時 ※ただし,特別展開催期間中の火~土曜日は午後7時まで (展示室への入室は閉館の30分前まで) <休館日> 毎週月曜日(ただし月曜が祝日の場合はその翌日) 年末年始(12月29日~1月3日) |
電話番号 | 087-823-1711 |
イベントURL | http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kyouiku/bunkabu/bijyutu/permanent/22-5p.html |
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