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少年期の写真アルバムを出発点として、前衛グループ「実験工房」「グラフィック集団」をはじめ、旺盛な活動を展開した1950年代、高度経済成長とともに変貌する建築、都市、環境にレンズを向けた1960年代、そして、撮ることと書くことを往還し、写真にまつわる思考を深めていく1970年代までの約40年間の足跡を辿ります。

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大辻清司フォトアーカイブ 写真家と同時代芸術の軌跡 1940-1980

 大辻清司(1923-2001)は、第二次世界大戦後まもない1949年に、オブジェの美学を追求した前衛的な写真作品を発表することから写真家としての活動を始めます。旺盛な実験精神に貫かれた制作を繰り広げるとともに、写真というメディアがもつ可能性について原理論的な思考をかさね、優れた写真論、写真批評の書き手として、また教育者としても重要な足跡を残し、後続世代に広く影響を及ぼしました。
 当館ならびに造形研究センターは、大辻が残した膨大なネガフィルム、プリント作品等の写真資料を、2008年にご遺族よりご寄贈いただきました。これらの写真資料は、一人の写真家の生涯にわたる活動を包括的に検証することのできる、写真研究において極めて稀なコレクションだといえます。その中には、大辻のカメラアイによって捉えられた戦後日本の芸術諸分野(美術、デザイン、建築、音楽、演劇等)の貴重なドキュメントも数多く含まれています。
 本展では、少年期の写真アルバムを出発点として、前衛グループ「実験工房」「グラフィック集団」をはじめ、多領域のアーティストと交流し、旺盛な活動を展開した1950年代、高度経済成長とともに変貌する建築、都市、環境にレンズを向けた1960年代、そして、撮ることと書くことを往還し、写真にまつわる思考を深めていく1970年代までの約40年間の足跡を辿ります。さらに、主要作品のヴィンテージ・プリントを中心に、これまで公表されることのなかった作品群にも光を当てることで、大辻の仕事を多角的に考察する機会となることでしょう。

開催日 2012年05月14日 10:00~2012年06月23日 17:00
会場 武蔵野美術大学 美術館
会場住所 東京都小平市小川町1-736 地図
地域 東京 / 東京市部(吉祥寺など)
アクセス 1.西武国分寺線「鷹の台」駅下車徒歩約20分
2.西武バス「武蔵野美術大学」停留所下車すぐ
営業時間 10:00-18:00(土曜、特別開館日:17:00閉館)
*日曜日休館
*6月10日特別開館日
イベントURL http://mauml.musabi.ac.jp/museum/archives/1406
イベントX(旧twitter) https://twitter.com/#!/mau_m_l/
東京都小平市小川町1-736

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