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<神戸市立博物館>
文字無き弥生の人々からのメッセージ、銅鐸の謎に迫る

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特別展 国宝桜ヶ丘銅鐸の謎に迫る

今からおよそ2000年前、西日本の各地で金色に光る青銅の「かね」を使った神まつりが流行しました。その「かね」=銅鐸(どうたく)は、日本で本格的な稲作を始めた弥生時代の人々が、豊穣を祈る農耕のまつりに使ったと考えられています。これまで500個以上の銅鐸が発見されていますが、そのほとんどが山中深くに埋められていました。銅鐸は役割を終えると、地中に埋められるのが一般的だったと思われます。
 昭和39年(1964)に神戸市灘区桜ヶ丘で発見された銅鐸14個と武器型青銅器である銅戈(どうか)7本も急峻な山の斜面に埋められていたものです。この発見は大量の「銅鐸・銅戈一括出土地」として、さらにこれらのなかに、他にほとんど類を見ない優れた絵画が描かれた銅鐸(絵画銅鐸)が含まれていたことから、大いに名を馳せました。さまざまな絵画に彩られた「桜ヶ丘5号銅鐸」を見た哲学者・梅原猛(うめはらたけし)氏は、これを古代芸術の最高傑作と讃えています。
 銅鐸には、現在でもなお解明されていない、さまざまな謎があります。銅鐸に描かれた文様や絵画は何を意味するのか?なぜ人々は、宝器であるはずの銅鐸を山中深く埋めなければならなかったのか?どうして銅鐸は、ある時を境に役目を終え忘れ去られたのか?銅鐸の謎に迫ることは、銅鐸のまつりが果たした役割を解き明かし、「ムラ」から「クニ」へと大きく社会が動く弥生時代を解き明かす重要な手掛かりとなります。
 今回の特別展では、最新の研究成果に導かれつつ、桜ヶ丘銅鐸を中心に、「銅鐸の謎」に迫ります。また、かつて市内から出土した銅鐸をはじめ、各地から多数の銅鐸が会します。

*掲載画像について
国宝「桜ヶ丘5号銅鐸(部分)」弥生時代中期 
神戸市立博物館蔵

各面に斜格子文様の帯を縦横に交差させた区面、片面4つの画面を作り、鳥や鹿、魚、スッポン、カエル、ヘビ、トンボ、カマキリ、弓を片手に鹿の頭を押さえる人や脱穀する人などが描かれています。鮮明な線描と凸画を組合せ、立体感までも表現した絵画で、特徴を良くとらえた鋭い観察眼をもつ弥生人の秀作です。

開催日 2012年07月14日~2012年09月02日
会場 神戸市立博物館
会場住所 兵庫県神戸市中央区京町24 地図
地域 京阪神 / 兵庫
アクセス ●新幹線「新神戸」から南へ車で約10分
●神戸空港からはポートライナーで約18分、「三宮」下車
●JR「三ノ宮」、ポートライナー・地下鉄(山手線)・阪急・阪神「三宮」から南西へ徒歩約10分
●JR、阪神「元町」から南東へ徒歩約10分
●地下鉄(海岸線)「旧居留地・大丸前」から南東へ約5分
入場料 一 般 200円
高校・大学生 150円
小・中学生 100円
上記、クールスポット特別割引料金でご覧いただけます。
営業時間 午前10時から午後5時 
(入館は午後4時30分まで)
※毎週金曜日は午後7時まで
(入館は午後6時30分まで)

休館日 毎週月曜日
イベントURL http://www.city.kobe.lg.jp/
兵庫県神戸市中央区京町24

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