佐藤未瑛 another
2013年9月7日(土) 12:00 ~2013年9月28日(土) 19:00
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- 絵画・版画
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刹那に現われては消えていく心象風景。
日頃見慣れている景色でも、ふとした瞬間に全く目新しいものとして浮かび上がってくることがあります。
こうした一瞬を捉えるべく、主に地元神戸の建物風景をベースとしながら、現実とは全く異なる鮮やかな色遣いや種々の技法などを駆使しながら描き出しています。
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イベントDATA
刹那に現われては消えていく心象風景。
それが、佐藤未瑛の表現しようとする世界である。
佐藤にとって日常の見慣れた風景である神戸の建築物を主な対象として取り上げ、それを大画面全体に展開していく。
ここまでは一見普通の行為ながら、アウトプットとしては、リアルとは全く異なるものへと変貌を遂げている。
まず、色遣いがユニークである。現実の光景としてはあり得ないとても鮮やかで美しい色彩が一面を覆い尽くす。
木の幹にしても、時には青く、時にはグレーに描き上げられている。
また、画面を構成するモティーフも一部解体され、新たな形で組み立てられている。
学生時代にはさらに絵の具が溶け出すような効果を生み出すステイニングや、絵の具をひきずるスキージーを使った技法も援用して独自の作品世界を表現しようと挑戦し続けてきた。
それらは、決して思いつき、というわけではない。
日頃見慣れている景色でも、ふとした瞬間に全く目新しいものとして浮かび上がってくることがある。
佐藤はそうした一瞬を逃さず捉え、その時脳内に投影された風景を余さず描き出そうと腐心している。
そのための手段が色遣いや画面構成、種々の技法であったわけだ。
そうした、現実の風景が認識される瞬間に、おそらくは無意識下に心のフィルターを通すことで浮かび上がってきたもの。他の誰でも他のどの一瞬でもあり得ない、煌めくように輝いている光景、それが佐藤作品が体現している空間であり、最大の魅力でもある。
まさに作者の心象風景となっているのである。
非日常というのは、日常とすぐ隣り合わせに存在しており、その傍らにいつも息を潜めている。
そして思わぬ時に顔を覗かせては、われわれが当然と思い込んでいるものも実は脆く不確かな存在なのではないか、という疑問を投げかけてくる。その出会いによって新たな目が開かれることもあるのだ。
人はそうした非日常の存在に憧れと怖れとを抱きながら、どこか待ち望んでいるように思えてならない。
佐藤の作品は自らの心が捉えた瞬間を描き出すことで非日常への気づきを与えてくれる。
そうした気付きを与えてくれる展示空間は、観る者にとって刺激的で愉しいものとなるに違いない。
開催日 | 2013年09月07日 12:00~2013年09月28日 19:00 |
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会場 | Gallery Forgotten Dreams |
会場住所 | 東京都江東区白河1-3-21 2F 地図 |
地域 | 東京 / 墨田区・葛飾区・江東区・江戸川区(お台場など) |
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