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<渋谷ヒカリエ 8/02/CUBE 1, 2, 3>
現代美術工芸の新しい地平を拓く作家たち4人の作品を紹介します。

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現代美術工芸の新しい地平 Part Ⅰ 漆と陶 - 素材を超えて

工芸の世界は、素材と技法、技術や修練に裏打ちされた表現をもって初めて作品としての存在感と輝きを増します。既成の技法や様式、表現方法を踏まえつつ、新しい造形の可能性を大胆に切り開いていく現代の若手の作家たちの作品は、いままで見たことのないような不思議で斬新で魅力的な世界観に満ち溢れています。
異素材との融合、素材の持つ表情を極限まで活かした質感、ディティールへのこだわり、古典と現代を調和させた超現実的世界など、時に過剰で大胆で、また一方でとてつもなくシンプルな表現が特徴といえるでしょう。とらわれのない自由闊達な制作姿勢は、伝統・文化を基盤としながらも、確実に新しい現代的美術表現を探求するものです。
今回は、現代美術工芸の新しい地平を拓く作家たち4人の作品を紹介します。
石塚源太は、張りと柔らかさを兼ねたフォルムと透明感のある漆の表面の美しさを追求し、質感から身体的に感じる「つや」の振る舞いを作品化します。カッターナイフや針などの日用品を作品に配し研ぎ出した図柄は思いがけない美しさをあらわします。
東端唯は、漆の制作過程の偶然のテクスチャーを作品イメージに積極的に取り入れ常に新しい漆の表現の挑戦を試みます。用の美を超え、偶然と必然を織り交ぜながら漆の様々な表情を空間に取り込んでいきます。
植葉香澄は、龍や鳥、蛇など様々な動物を模したフォルムに、古典的な文様と現代的で鮮やかな色彩が混じりあい調和する磁器作品を制作します。代表作「キメラ」は、ギリシャ神話に登場する様々な動物の遺伝子を持つ複合動物に由来し、過剰なほどの装飾性が見るものを楽しませてくれます。
田中知美は、小さな襞を一枚一枚手びねりで貼って集合させ、生命体のような有機的で繊細な陶のオブジェを制作します。要素を減ずることで洗練へと向かった工芸において、加算しながら洗練されていく稀有な作風といえるでしょう。
渋谷ヒカリエという新しい文化の発信拠点で、その鮮烈な作品群をご堪能ください。

開催日 2014年03月07日~2014年03月17日
会場 渋谷ヒカリエ 8/02/CUBE 1, 2, 3
会場住所 東京都渋谷区渋谷2-21-1 地図
地域 東京 / 渋谷区・新宿区(表参道・青山など)
アクセス 東急田園都市線、東京メトロ副都心線「渋谷駅」15番出口直結。

東急東横線、JR線、東京メトロ銀座線、京王井の頭線「渋谷駅」と2F連絡通路で直結。
入場料 無料
営業時間 11:00 - 20:00 (※ 最終日は17:00まで)
イベントURL http://www.hikarie8.com/cube/2014/01/part.shtml
東京都渋谷区渋谷2-21-1

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