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<大阪歴史博物館>
加美遺跡Y-1号墓は、墳丘規模が河内平野最大であり、当時貴重であったガラスや銅で作られた着装品を持つ人物が埋葬されていたことなどから、河内平野の諸集落を指導する立場(「王」)にあった有力家族の墓とみられます。

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河内平野の弥生王墓

加美遺跡は平野区加美東一帯にある弥生時代から奈良時代にかけての遺跡です。昭和59年(1984)に加美東6丁目で行った調査で、地下約3.5mのところから弥生時代中期の2基の墳丘墓(Y-1号墓・Y-2号墓)が見つかりました。そのうちY-1号墓は、墳丘裾部で南北26m、東西15m、高さ3mと規模が大きく、墳頂部から23基の埋葬が見つかりました。
墳丘のほぼ中央に位置する5号木棺はこの墳丘墓の中心となる埋葬であり、板材を2枚重ねた荘重な作りの木棺を用いていました。その北側には着装品を持つ埋葬があり、2号木棺からは円環型銅釧(えんかんがたどうくしろ)1点とガラス平玉1点、14号木棺からは円環型銅釧1点、1号木棺からはガラス勾玉(まがたま)1点と丸玉(まるだま)1点が出土しました。中でも円環型銅釧は北部九州や対馬、朝鮮半島に分布する型式の銅釧であり、加美遺跡の被葬者が西日本から東アジアに広がる交流ネットワークと関わりを持っていたことがうかがえます。
加美遺跡Y-1号墓は、墳丘規模が河内平野最大であり、当時貴重であったガラスや銅で作られた着装品を持つ人物が埋葬されていたことなどから、河内平野の諸集落を指導する立場(「王」)にあった有力家族の墓とみられます。この墳墓から出土した資料をまとめて展示することで、弥生時代の首長と社会の様相についてご紹介します。

*掲載画像について
Y-1号墓1号木棺出土のガラス勾玉と丸玉
弥生時代中期 
大阪市教育委員会蔵 
大阪市指定文化財
===
Y-1号墓1号木棺の被葬者の左耳付近から出土した青色のガラス勾玉1点(左)とガラス丸玉1点(右)である。勾玉は全長16mm、厚さ約3mm、丸玉は直径6mmである。これらは耳付近から出土し、小型であることから、耳飾りであった可能性がある。
 河内平野では加美遺跡の事例の他、ガラス勾玉とガラス小玉が東大阪市巨摩廃寺(こまはいじ)遺跡の第2号方形周溝墓第10号埋葬(弥生時代後期)から出土している。
また、茨木市東奈良遺跡からは流水文銅鐸鋳型(どうたくいがた)と共に小型のガラス勾玉の鋳型が出土しており、弥生時代中期の近畿地方においてガラス玉が作られていたことがうかがえる。

開催日 2014年07月16日~2014年09月01日
会場 大阪歴史博物館 8階 特集展示室(常設展示場内)
会場住所 大阪府大阪市中央区大手前4丁目1番32号 地図
地域 京阪神 / 大阪
アクセス (最寄駅)
地下鉄谷町線・中央線「谷町四丁目」駅
②号・⑨号出口

大阪市営バス「馬場町」バス停前
入場料 大人 600円(540円)
高校生・大学生400円(360円)
※( )内は20名以上の団体割引料金
※中学生以下・大阪市内在住の65歳以上の方(要証明証提示)・
障がい者手帳等をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料
営業時間 午前9時30分~午後5時(金曜日は午後8時まで)
※入館は閉館の30分前まで
※火曜日休館
イベントURL http://www.mus-his.city.osaka.jp/
大阪府大阪市中央区大手前4丁目1番32号

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