存星 (ぞんせい) ―漆芸の彩り
2014年10月25日(土) ~2014年12月7日(日)
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<五島美術館>
「存星 (ぞんせい)」とは、中国からもたらされた唐物漆器の一種です。
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「存星 (ぞんせい)」とは、中国からもたらされた唐物漆器 (からものしっき) の一種です。舶来品の中でも「稀 (まれ) なるもの」として珍重された、言わば幻のような漆芸品でした。しかし、実のところ何が「存星」と呼ばれていたのかは明らかではありません。本展では中国宋・元時代の彫彩漆 (ちょうさいしつ)・填漆 (てんしつ) をはじめとする名品約60点を展示し(期間中一部展示替があります)、「存星」に焦点を当てた初の展覧会としてその実像の解明を試みます。
中国からもたらされた珍奇な品々「唐物 (からもの)」。その中でも唐物漆器「存星」は、室町時代から「稀 (まれ) なる物」として珍重され、茶人たち羨望の品でした。桃山時代の大茶人千利休 (せんのりきゅう)(1522~91) も生涯に3点ほどしか目にすることができなかったといいます。しかし、そもそも「存星」とはどのような作品なのか、またなぜ「存星」と呼ぶのか、語られる言葉はあまりに断片的でつかみ難く、その実像は必ずしも明瞭ではありません。現在では多くの場合、填漆 (てんしつ)(彫った文様に色漆を充填して平滑に研ぐ技法) や漆絵 (うるしえ) に線刻 (せんこく)・鎗金 (そうきん)(線刻した溝に金箔や金泥を埋め込む) を併用するものを称します。ところが「存星」の名を持つ伝世品にはこれに分類できないものも少なくなく、しかも種類が多彩です。唐物漆器を文様や色彩などから細かく分類した室町時代から、江戸時代を経て近代にいたるまで解釈は様々で、その間に多彩な「存星」が存在したことが想像されます。本展では、彫彩漆 (ちょうさいしつ) や填漆など、「存星」と呼ばれてきた数々の名品約60点を集め(期間中一部展示替えがあります)、定義の問題も含めて検討します。豊穣な中国漆器の世界を前にして、室町時代の将軍家に仕えた同朋衆 (どうぼうしゅう) や、桃山・江戸時代の茶人たちが何をみて、どこを鑑賞したのか。歴史の雲間に見え隠れする「稀なるもの―存星」の系譜を描きます。
*会期中一部展示替あり
開催日 | 2014年10月25日~2014年12月07日 |
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会場 | 五島美術館 |
会場住所 | 東京都世田谷区上野毛3-9-25 地図 |
地域 | 東京 / 世田谷区・目黒区・品川区・大田区(下北沢・自由が丘など) |
アクセス | 東急・大井町線(各駅停車)「上野毛(かみのげ)駅」下車徒歩5分 |
入場料 | 一般 1200円 高・大学生 900円 中学生以下 無料 |
営業時間 | 午前10時—午後5時(入館は午後4時30分まで) 休館日 毎月曜日(11月3日・11月24日は開館)、11月4日[火]、11月25日[火] |
イベントURL | http://www.gotoh-museum.or.jp/ |
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