医は仁術
2014年12月23日(火) ~2015年2月11日(水)
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<長崎歴史文化博物館>
長崎は医の国際都市だった! 海外の医術を学び、病を治す薬がもたらされた地・長崎から、医の原点をさぐる。
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イベントDATA
日本における医は、中国や朝鮮半島、さらにヨーロッパから伝えられ、江戸時代という平和な世のなかで独自に発展してきました。東西からもたらされた様々な知識と技術に基づいていますが、人々が安心に社会生活を営むための「仁術としての医」が基本的理念となっています。
江戸時代の人々は、長崎に輸入された漢籍・蘭書から医に関する知識、そして理念を学ぼうとしました。当初、医を受けることが出来たのは一部の人たちであり、また伝来した医術をそのまま受け入れ実践する中で始まりました。やがて医術も日本独自に発達し、一部の人の知識であった医術知識が様々な形で社会に広がり、養生のような予防医学的概念も形成されました。例えば山脇東洋が日本初の人体解剖をおこない、その情報により各地で解剖がおこなわれるようになりました。また、杉田玄白らが翻訳した『解体新書』は、蘭学が急速に日本中に広まるきっかけとなりました。人々を救うために、正しく人体がどのような構造であるかの解明が、漢方医らも含めて始まっていたのです。さらに中国の人痘、西洋の牛痘は、その効用が認められるとすぐに幕府も率先して普及に努めました。これらの医術の普及は漢方・蘭方を問わない医師の仁の心と、養生のように誰もが少なからず医の知識を持つ社会体制があったからなのです。
幕末から明治維新後にかけて、漢方に代わり西洋医学が中心となります。オランダ人医師ポンペや松本良順はその近代化と発展に尽力し、長崎は近代医術の出発点となりました。
この展覧会では、当時の希少な史料の他、江戸時代の医療道具等も展示し、中国から来た漢方と西洋から来た蘭方が、「医は仁術」が実践された日本で、いかに独自に発展して人々を救ってきたかを探ります。また、長崎歴史文化博物館・長崎大学の収蔵資料からは、東西より日本へもたらされた医術の情報や漢方薬種などの貿易、さらには日本における近代医学の起源となった医学伝習所など、「医は長崎から」の姿を紹介します。
開催日 | 2014年12月23日~2015年02月11日 |
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会場 | 長崎歴史文化博物館 |
会場住所 | 長崎県長崎市立山1丁目1番1号 地図 |
地域 | 九州 / 長崎 |
アクセス | JR利用の場合 JR長崎駅より、路面電車「桜町電停」下車。徒歩7分。 バス利用の場合 路線バス「桜町公園前」下車。徒歩3分。 |
入場料 | 大人 1,200円(1,000円) 高大学生1,000円(800円) 小中学生500円(400円) *( )内は前売・及び15名以上の団体、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳持参者料金 *長崎れきぶん友の会会員は無料 |
営業時間 | 10:00~18:00 (最終入館17:30) 休館日 12月29日(月)、1月20日(火) |
イベントURL | http://www.nmhc.jp/ |
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