第43回展覧会 「最遠平面のむこうへ」
2015年3月14日(土) 12:00 ~2015年4月19日(日) 19:00
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第43回展覧会 「最遠平面のむこうへ」
Iyamari、岩崎 夏子、齋藤 帆奈、永瀬 二郎、Motomura Sakura Alice
2015年3月14日(土)〜 4月19日(日)
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イベントDATA
【展覧会内容】
あまりにも当たり前であるが故に、日常生活において改めて考える機会すら与えられないことがある。あまりにも当然なこととして意識にも昇らず、また意識し過ぎることが日常生活に支障をきたす恐れのあること。自身の「知覚」を意識するということは、その様なことかもしれない。例えば、片目をつぶった状態で1日を過ごすことがあるならば、あなたは普段気づかなかった様々な物事に気づく事になるだろう。
ユクスキュルの言う『最遠平面(fernste Ebene)』とは、視空間における知覚の限界であり、この地球上に存在する全ての生物は、種として、または個々の個体としてそれぞれが持つ最遠平面に取り囲まれた世界の中に生きていると彼は言う。また、彼がシャボン玉に例え提唱する「環世界」とは、認識不可能な世界を外側に持つ、認識可能な世界のことであり、各々の生物を取り巻く知覚世界を指している。では、その『最遠平面』 の向こう側、つまり我々の認識の範囲外には一体どの様な世界が広がっているのだろうか。
当然の事ながら、自身の知覚の範囲外の物事を体験することは不可能である。それ故、我々は常に知覚可能な範囲内の物事しか認識することが出来ない。しかし、我々は様々な計測機器や数式を駆使し、認識可能な範囲を押し広げてきた。そして、ユクスキュルが観察と分析から人間以外の生物の「環世界」を想定したように、芸術家もまた、観察と自己の内観によって日常的に意識される事の無い事柄に目を向け、意識可能な範囲を押し広げてゆくことにより、知覚不可能な世界を想像してきたと言えよう。我々は、人間としての自身の限界そのものを認識することによって、見えないものを見ようとしてきたのである。
本展示は、それぞれ異なるアプローチで制作を行う5名の作家が、ユクスキュル/クリサート著【生物から見た世界】を読み、議論をし、それによって生み出された作品を、その制作/思考過程とともに提示するということを試みるものである。
【出品者名】
●Iyamari イヤマリ
1987年 埼玉生まれ
2014年 多摩美術大学大学院日本画専攻 修了
多摩美術大学在学時より、日本画の技法を基盤としつつ、その伝統的形式にとらわれない表現方法を実験的に行う。2011年より、自ら〈平面立体〉と称する平面を立体として再構成する手法で作品制作を開始。現在は、「時間」と「知覚」を中心的なテーマに据え、様々なアプローチを試みている。2014年に個展「I CAN SEE, I CAN’T SEE」を開催。
http://iyamari.wix.com/home
●岩崎 夏子 Natsuko IWASAKI
1986年 神奈川生まれ
2014年 多摩美術大学大学院日本画専攻 修了
大学院在学中にベルリン芸術大学絵画学科Lammert classへ短期派遣交換留学。現在は美術家として制作をしながら、高等学校や予備校などでの美術教育にも携わっている。平面作品を主として制作し、都内での個展を中心に勢力的に作品を発表、グループ展にも多数参加。現在の制作拠点である平塚の海沿いにあるスペースは、アトリエ兼ギャラリーとしてこの2015年春に共同設立者と共にオープン予定。
http://www.geocities.jp/iwasaki_natsuko/
●齋藤 帆奈 Hanna SAITO
1988年 神奈川生まれ
2012年 多摩美術大学工芸学科ガラスコース 卒業
2013年よりmetaPhorestメンバー、早稲田大学招聘研究員
理化学ガラスの制作技法によるガラス造形や、生物、有機物等を 用いて立体作品を制作。主なテーマは、我々自身が有機体であることが表現と認識を可能にしているという視点で「自然」と「生命」を表現すること、 表現するとは何かということを考えたときの科学と芸術の関係性。これまで、ICC「オープンスペース2013」、「マテリアライジング展Ⅱ」等の企画展に参加。
http://metaphorest.net/residents/artists/齋藤−帆奈/976
●永瀬 二郎 Jiro NAGASE
1990年 東京生まれ
2014年 多摩美術大学大学院工芸専攻 修了
大学在学時は金槌で銅器などを成形する伝統技法“絞り”やヨーロッパの鉄門扉等に多く用いられる“鍛造”といった工芸的手法を用いて、人に装着したり操作するような作品を制作。また、カトラリーや装身具等の実用を目的とした道具の制作も行う。最近では「道具」「装置」「遠回り」「あえて」「嗜好品」といったものをテーマに、何かしらの機能や用途をもった、身体に物理的あるいは精神的に作用するような作品を制作している。
●Motomura Sakura Alice モトムラ・サクラ・アリス
1985年 オーストラリア生まれ。西オーストラリア州、パースで育つ
2008年 オーストラリア国立大学美術学部絵画専攻 卒業
2006〜2007年 京都精華大学で交換留学
2014年 文部科学省スカラシップを取得
多摩美術大学大学院油画専攻 修了
油絵をバックグラウンドに持ちつつ、日本の伝統絵画、木版画からの影響を受け、素材や制作プロセスを重要視した異種混交的な作品が中心。オーストラリア、日本、韓国、ニューヨークで展示をするなど、国際的に活動中。
【展覧会詳細】
「最遠平面のむこうへ」 “Beyond the Farthest Plane”
2015年3月14日(土)~4月19日(日)
開館時間 12:00~19:00(金・土は20:00 まで)、火曜休場
◆Web site: http://saienheimen.wix.com/home
【イベント】
◆レセプションパーティー 3月14日(土)
アーティストトーク 16:00~
レセプションパーティー 18:00〜20:00
◆トークセッション 3/28(土)16:00〜20:00
ゲスト:秋庭 史典 氏(美学/名古屋大学)
◆トークセッション 4/4(土)16:00〜18:00
ゲスト:森山 徹 氏(動物心理学/信州大学)
◆クロージングパーティー 4/18(土)16:00〜18:00
開催日 | 2015年03月14日 12:00~2015年04月19日 19:00 |
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会場 | アキバタマビ21 |
会場住所 | 〒101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda 201・202 地図 |
地域 | 東京 / 千代田区・中央区(銀座など) |
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