蔡國強展:帰去来
2015年7月11日(土) ~2015年10月18日(日)
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<横浜美術館>
現代美術界で最も活躍しているアーティストのひとり、蔡國強の日本国内では7年ぶりとなる大規模な個展。
日本初公開となる近年の代表作《壁撞き(かべつき)》のほか、新たに制作されるインスタレーション作品など。
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イベントDATA
本展は、ニューヨークを拠点に、現代美術界で最も活躍しているアーティストのひとり、蔡國強(ツァイ・グオチャン/さい こっきょう、1957年、中国福建省泉州市生まれ)による、日本国内では7年ぶりとなる大規模な個展です。
上海戯劇学院で舞台美術を学んだ蔡は、1986年末に来日し、筑波大学、河口龍夫研究室に在籍。東京そして、取手やいわきに滞在しながら創作活動を開始しました。日本滞在中に、実験を重ねて火薬の爆発による絵画を発展させ、一躍、内外の注目を浴びるようになります。日本での約9年にわたる創作活動を経て、1995年以降はニューヨークに拠点を移し、世界を舞台に、創作活動を続けています。2008年の北京オリンピックでは、開会式・閉会式の視覚特効芸術監督として花火を担当し、その様子は世界中に中継され注目を集めました。
蔡は、中国の文化・歴史・思想から着想を得ながら、火薬の絵画、独創的な花火、ランドアート、インスタレーションなど、多義的な視点による作品で、現代社会へ一石を投じてきました。例えば戦争や武器に用いられる火薬の爆発を、絵画や花火という美術作品へ転じることにより、火薬の破壊力と平和利用の有効性の双方の視点を、蔡は私たちにしなやかに提示します。また、彼は人々の感性に訴えるダイナミックな視覚的表現と柔軟なコミュニケーション力により、美術界だけではなく幅広く多くの人々を魅了してきました。近年は、子どもや自然、エコロジーなどにも、より意識を高めています。
タイトルの「帰去来(ききょらい)」は、中国の詩人、陶淵明(とうえんめい)(365-427)の代表作「帰去来辞(ききょらいのじ)」から引用しています。官職を辞して、故郷に帰り田園に生きる決意を表したこの詩は、現実を見つめ、己の正しい道に戻り、自然に身をゆだねる自由な精神を謳っています。泉州から日本を経てニューヨークへ渡り、華々しい活動を続ける蔡が、アーティストとして自由な創作を開始した日本という原点に戻るという意味が、タイトルに示されています。また、同時に人間としての原点への問いも含まれています。
本展では、日本初公開となる近年の代表作《壁撞き(かべつき)》のほか、横浜に取材した大規模な火薬による平面作品と、テラコッタによるインスタレーションが新たに制作され展示されます。蔡の作品は、動植物に象徴される自然と人間との共生、複雑な社会における人間性への問いかけなどの様々な読み方を促してくれます。それは、紛争や対立が絶えない現代にあって、示唆に富んだものとなるでしょう。
老若男女にかつてない驚きと発見をもたらしてくれる蔡國強の世界。今年の夏、見逃すことができない展覧会です。
*掲載画像について
《壁撞き》
2006年、 狼のレプリカ(99体)・ガラス、 サイズ可変、ドイツ銀行によるコミッション・ワーク
The Deutsche Bank Collection
Photo by Jon Linkins, courtesy: Queensland Art Gallery | Gallery of Modern Art
開催日 | 2015年07月11日~2015年10月18日 |
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会場 | 横浜美術館 |
会場住所 | 神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1 地図 |
地域 | 南関東 / 神奈川 |
アクセス | みなとみらい線(東急東横線直通)をご利用の場合: みなとみらい駅下車、3番出口からマークイズみなとみらい〈グランドガレリア〉経由、徒歩3分。または〈マークイズ連絡口〉(10時00分~)徒歩5分。 JR線、横浜市営地下鉄線をご利用の場合: 桜木町駅下車、【動く歩道】を利用、徒歩10分。 |
入場料 | 一般 1,500円(1,300円/1,400円) 高校・大学生 900円(700円/800円) 中学生 600円(400円/500円) 小学生以下 無料 ※( )内は(前売/20名以上の団体料金) ※団体は要事前予約 ※毎週土曜日は、高校生以下無料(要生徒手帳、学生証) ※障がい者手帳をお持ちの方と介護の方(1名)は無料 |
営業時間 | 10時~18時(入館は17時30分まで) ※夜間開館:2015年9月16日(水)、9月18日(金)は20時まで開館(入館は19時30分まで) 休館日 木曜日 |
イベントURL | http://yokohama.art.museum/special/2015/caiguoqiang/ |
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