生誕100年 写真家・濱谷浩 ―人間とは何か、日本人とは何か 1930s-1960s
2015年7月4日(土) ~2015年8月30日(日)
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<新潟県立近代美術館>
「人間」と「日本人」の在り方を問い続けた写真家・濱谷浩の足跡をたどります。
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イベントDATA
濱谷浩(1915~1999)が、1945年8月15日に疎開先の新潟県の高田で撮影した《終戦の日の太陽》から70年、本年は戦後70年であるとともに、濱谷の生誕100年に当たります。濱谷浩は、ロバート・キャパらによって結成された写真家集団マグナム・フォトとアジア人として初めて契約し、写真界のノーベル賞と言われるハッセルブラッド国際写真賞をやはりアジア人として初めて受賞するなど、国際的に高い評価を得た我が国を代表する写真家です。
東京に生まれ育ち、1930年代の銀座や浅草など華やぐ都会の情景や風俗を撮っていた濱谷は、1939年に雑誌の取材で初めて冬の高田を訪れたことを契機に、写真家としての方向性を大きく変えていくことになります。民俗学への傾倒とともに翌年から10年間にわたり新潟県の桑取谷の山村における民俗行事を撮影し、後に自身初の写真集となる『雪国』を出版します。さらに、この風土と人間をめぐる探究心は、青森から山口にいたる日本海の沿岸に暮らす人々を3年間にわたり記録撮影した写真集『裏日本』へと発展します。「人間が人間を理解するために 日本人が日本人を理解するために」という巻頭文は、まさに濱谷の生涯の主題です。
1960年の安保闘争では、それまで政治的な取材とは関わりがなかった濱谷は危機感を抱き、徹底的な取材を実行します。それは、マグナム・フォトを通してヨーロッパ各国に報道されるとともに、『怒りと悲しみの記録』として出版されます。しかし、日本の社会と人間に対する失望は深く、その後は日本や世界各地の自然を撮影することに力を注いでいくのでした。
本展では、濱谷浩の1930年代の写真家としての出発点から1960年代の安保闘争までの国内で撮影された主要なモノクローム写真を通して、「人間」と「日本人」の在り方を問い続けた写真家・濱谷浩の足跡をたどります。本展が、現在の日本とそこに生きる私たち自身を見つめ直す機会となれば幸いです。
開催日 | 2015年07月04日~2015年08月30日 |
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会場 | 新潟県立近代美術館 |
会場住所 | 新潟県長岡市千秋3丁目278-14 地図 |
地域 | 甲信越 / 新潟 |
アクセス | JR長岡駅下車 長岡駅からバス/長岡駅大手口8番線より 「中央循環バス内回り」 → 「県立近代美術館前」 下車(乗車時間約15分) |
入場料 | 一般 1,000円(800円)、 大学・高校・中等教育(後期) 800円(600円) ※( )内は有料20名以上の団体 小・中学校・中等教育(前期)の児童・生徒は、無料です。 |
営業時間 | 9:00~17:00 券売は16:30まで 休館日 7/6(月)、13(月)、21(火)、27(月)、8/10(月)、24(月) |
イベントURL | http://kinbi.pref.niigata.lg.jp |
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