建築家 白井晟一 精神と空間
2011年1月8日(土) 10:00 ~2011年3月27日(日) 17:00
汐留ミュージアムでは、哲人あるいは詩人建築家と呼ばれ、
あるときは孤高または異端と形容され、建築界では存命中から神話化されていた
白井晟一(1905-1983)の回顧展をこのたび開催いたします。
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イベントDATA
1928年に京都高等工芸学校(現・京都工芸繊維大学)を卒業した白井晟一は、同年、ドイツ・ハイデルベルク大学に留学しカール・ヤスパースのゼミで哲学を学びました。ヨーロッパの古典とキリスト教文化への関心を深める一方、しばしば訪れていたパリでは社会主義グループの運動家たちと交流を深め、ベルリンのフンボルト大学に移籍して左翼系の新聞「ベルリン週報」の編集に携わります。帰国後は義兄で画家の近藤浩一路の自邸設計を手伝ったことから建築の道へ入ります。処女作「河村邸」を始め「歓帰荘」や「嶋中山荘」など戦前に実現された初期の木造の住宅作品や善照寺(東京・浅草)は、「端正」「清冽」を特徴とします。一方で代表作とされる親和銀行本店とその電算事務センター(懐霄館 (かいしょうかん))(ともに長崎県・佐世保市)は、「豊潤」「濃密」といえます。そして、ヒロシマ、ナガサキの悲劇と正面から対峙しようとした原爆堂計画など、象徴的で物語性に満ちた量感のある形態と光に特徴づけられる建築を生み出していきました。
装丁家としても優れたデザインを遺しており、中央公論社の書籍の表紙と扉絵に添えられた装画は白井晟一のデザインとして広く知られています。また幼少期、黄檗山万福寺で薫陶を受けた「書」の鍛錬を日課とし、顧之昏元(こしこんげん)と号して多くの魅力的な書を遺しました。
本展では、白井晟一の建築作品を図面、ドローイング、写真、模型などで紹介していくとともに、書、装丁、エッセイといった様々な表現を布置し、その全貌に迫りながら、近代日本における建築家・白井晟一の位置づけを検証していきます。
主催:パナソニック電工 汐留ミュージアム
<関連イベント>
【記念シンポジウム】 2月20日(日) 13:30~18:00 (開場 13:10) 参加費無料 ※要予約
「空隙(くうげき)としての白井晟一 20世紀における建築家白井晟一の位置づけ」
パネリスト
・ 岡崎乾二郎(美術家、批評家、近畿大学国際人文科学研究所副所長教授)
・ 沢 良子(東京造形大学教授)
・ 白井昱磨(建築家、白井晟一研究所代表)
・ 白井秀和(福井大学大学院工学研究科教授)
・ 田中 純(東京大学大学院総合文化研究所教授)
・ 中谷礼仁(建築史家、早稲田大学理工学術院創造理工学部准教授) 五十音順
司会:中谷礼仁
会場:パナソニック電工東京本社ビル5階ホール
開催日 | 2011年01月08日 10:00~2011年03月27日 17:00 |
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会場 | パナソニック電工 汐留ミュージアム |
会場住所 | 東京都港区東新橋1-5-1パナソニック電工ビル4階 地図 |
地域 | 東京 / 港区・文京区(六本木など) |
アクセス | JR・東京メトロ銀座線・都営浅草線・ゆりかもめ「新橋」駅より徒歩3~5分、 都営大江戸線「汐留」駅より徒歩1分 |
入場料 | 一般:500円 大学・高校生:300円 中・小学生:200円 65歳以上の方で年齢のわかるもの提示:400円 20名以上の団体:各100円引(65歳以上は除く) 障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで:無料 |
営業時間 | 開館時間:午前10時より午後6時まで (ご入館は午後5時30分まで) 休館日: 月曜日(1月10日、3月21日は開館) |
イベントURL | http://panasonic-denko.co.jp/corp/museum/exhibition/11/110108/index.html |
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