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約200点の出土資料と発掘現場の写真パネルでご紹介。

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大阪歴史博物館特集展示 新発見!なにわの考古学2016

平成27年度に大阪文化財研究所が行った大阪市内の遺跡発掘調査のうち、弥生時代末期の土器群(中央区日本橋遺跡)、古墳時代の土器群(北区長柄西遺跡B地点)、室町時代の瓦(天王寺区茶臼山遺跡)や硯・笄(こうがい)(淀川区宮原遺跡)、江戸時代の陶磁器 (北区天神橋遺跡)、明治時代の大阪鎮台(おおさかちんだい)関連遺物(中央区大坂城跡)などの主要な成果と、これまで行ってきた豊臣期大坂城の調査成果を合わせ、約200点の出土資料と発掘現場の写真パネルでご紹介します。

【主な展示資料】

◇古墳時代後期の須恵器(6世紀前半)
 ー 北区長柄西遺跡B地点出土 大阪文化財研究所保管 ー

調査では、溝の中から蓋をかぶせた状態の須恵器(すえき)の蓋杯(ふたつき)が2セット見つかりました。杯に蓋をかぶせて置いた例は、古墳の石室内でしばしば認められ、死者に供える食物などを入れていた可能性があります。近くには、飲みものを入れたとみられる甕(かめ)や壺もありました。出土した遺構は古墳ではなく、これらの遺物はなんらかの祭祀に使われた可能性があります。


◇大阪鎮台関連の遺物 明治時代
 ー 中央区大坂城跡出土 大阪文化財研究所保管 ー

幕末維新の混乱の中、大坂城では本丸をはじめ主要な施設が焼け落ちました。残った建物や敷地は明治政府によって接収され、明治4年(1871)に近代的な軍隊組織である大阪鎮台(おおさかちんだい)として新たな一歩を踏み出します。発掘調査では大阪鎮台と関連施設で使われた食器や酒瓶・薬瓶のほか、硯や水滴など文房具、歯ブラシやボタンなど身の回りの品、部署などを墨書した陶器が見つかっており、軍隊で使われた器物の種類と量の多さがうかがえます。


◇金箔押桐文方形飾瓦 豊臣期(16世紀末~17世紀初)
 ー 中央区大坂城跡出土 大阪歴史博物館蔵 大阪市指定有形文化財 ー

豊臣秀吉の築いた大坂城では、表面に金箔を押したいわゆる金箔瓦(きんぱくがわら)が多く使われました。これは昭和46年に大阪城公園の南東で出土した金箔瓦で、縦18㎝、横19㎝の板状瓦に豊臣家を象徴する「五七の桐」文をあしらい、屋根の下の垂木(たるき)や隅木(すみき)の先端に固定するための釘穴を4つあけています。凸面にのみ金箔を貼るのが豊臣期金箔瓦の特徴です。

開催日 2016年11月16日~2016年12月26日
会場 大阪歴史博物館
会場住所 〒540-0008 大阪府大阪市中央区大手前4丁目1-32 地図
地域 京阪神 / 大阪
アクセス 地下鉄谷町線・中央線「谷町四丁目駅」2号・9号出口
大阪市営バス「馬場町」バス停前
営業時間 9:30~17:00
※入館は閉館30分前まで

<休館日>
火曜日
電話番号 06-6946-5728
イベントURL http://www.mus-his.city.osaka.jp/news/2016/naniwakoko2016.html
〒540-0008 大阪府大阪市中央区大手前4丁目1-32

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