【美術展・展覧会】「動き出す!絵画 ペール北山の夢」
2017年1月28日(土) ~2017年3月12日(日)
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大正期の美術界に功績を残した北山清太郎の仕事を追いながら、彼が紹介した印象派からポスト印象派、キュビスムまでのヨーロッパ絵画、それらに感化されて新しい表現を展開した近代日本の芸術家たちによる作品を同時に展示
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【画像キャプション:ピエール=オーギュスト・ルノワール《泉による女》 1914年 大原美術館蔵】
大正期の美術界に功績を残した北山清太郎の仕事を追いながら、彼が紹介した印象派からポスト印象派、キュビスムまでのヨーロッパ絵画、それらに感化されて新しい表現を展開した近代日本の芸術家たちによる作品を同時に展示する。 絵画、彫刻、資料およそ200点で、今から約100年前の美術「熱」をお伝えする。
(会期中に一部展示替あり)
★大正時代、若き洋画家たちはヨーロッパ美術に熱狂し、新しい表現を生み出すことに熱中した
明治末から留学を果たしてヨーロッパの作品を実見した芸術家たちは、帰国後、その衝撃を日本の美術界に伝えた。 たとえば、斎藤与里はセザンヌ、マティスについて文芸雑誌で紹介し、高村光太郎は、「緑色の太陽」を発表して芸術の自由を高らかにうたった。 また、『早稲田文学』、『スバル』、『白樺』などの雑誌は、ルノワール、セザンヌ、ファン・ゴッホ、ロダンらを紹介し、芸術家たちを刺激した。 そして、北山清太郎が発行した美術雑誌『現代の洋画』(1912年4月創刊)は、西洋美術を図版入りで紹介した。大正の若き芸術家たちは、誌面でもたらされた新しい美術へ関心を高めて感化されていく。
★動き出す絵画 大正洋画を後押ししたペール北山
1912(大正元)年、当時の若き芸術家たち―斎藤与里、高村光太郎、岸田劉生、萬鉄五郎らはヒユウザン会(のちのフュウザン会)を結成した。その展覧会には、明るい色彩の大胆の筆致を特徴とする「後期印象派」からの影響を示す作品が出品され、大きな注目を集めた。北山清太郎は、同会の運営や展覧会目録の制作にたずさわり、芸術家たちの活動を援助。パリでゴッホらを支援した画材商ペール・タンギー(タンギー親爺)になぞらえて「ペール北山」と呼ばれるようになった。北山清太郎が紹介した西洋美術に影響を受け、彼の支援によって日本近代の洋画が動き出す。
★動き出した先に 大正洋画の新たな展開
1914(大正3)年、北山清太郎は日本画家を中心とする団体、巽画会に新設された洋画部の運営に携わることになり、岸田劉生や木村荘八はその審査員を務めた。そして翌年に巽画会から独立して、現代の美術社主催の展覧会(のち草土社)を開催する。草土社には岸田劉生、木村荘八、椿貞雄らが集い、独自の表現を模索、展開しようとする大正洋画の新しい動きが生まれた。
★動き出す絵 アニメーションを手がけた北山清太郎
1916(大正5)年、北山清太郎は美術を離れてアニメーションの世界へ足を踏み入れた。1917(大正6)年には第1作目を制作し、日本最初のアニメーションを手がけたひとりとなった。「浦島太郎」や「猿蟹合戦」を題材にして絵を動かした。
【北山清太郎ってどんなひと?】
1888年和歌山県生まれ。水彩画の専門雑誌『みづゑ』への投稿や編集に携わったのち、美術雑誌『現代の洋画』や『現代の美術』を出版して、日本にヨーロッパ美術を紹介した。また、岸田劉生や木村荘八ら若い洋画家たちの展覧会を開いたり、そのカタログの制作も手がけるなど、大正初期の美術運動の「裏方」として活躍した。印象派の画家たちやゴッホ、セザンヌらを支援し、「タンギーじいさん」として知られる画材商ペール・タンギーになぞらえて、「ペール北山」などとも呼ばれる。
一方で、当時の最新文化・アニメーションにも注目し、国産としてはもっとも早い例のひとつとなるアニメーション作品を制作、関東大震災以前の大正時代のアニメーションを先導した。
開催日 | 2017年01月28日~2017年03月12日 |
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会場 | 下関市立美術館 |
会場住所 | 山口県下関市長府黒門東町1-1 地図 |
地域 | 中国 / 山口 |
アクセス | 【JRからバス】 JR下関駅[東口]から(所要時間約20分) 1番乗り場・・・長府・小月方面(「市立美術館前」下車) 2番乗り場・・・宇部・秋吉・山口方面(「市立美術館前」下車) JR新下関駅から(所要時間約25分) 3番乗り場・・・「城下町長府」を経由する「マリンランド」行または「下関駅」行に乗車→「関門医療センター」下車(徒歩3分) |
入場料 | 一般1,200円(960円)/大学生900円(720円) ※()内は、20名以上の団体料金。 ※18歳以下の方、70歳以上の方および高等学校、中等教育学校と特別支援学校に在学中の生徒は、観覧料が免除されます(いずれも公的証明書の提示が必要です)。 |
営業時間 | 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで) 休館日:月曜日 |
電話番号 | 083-245-4131 |
イベントURL | http://www.city.shimonoseki.yamaguchi.jp/bijutsu/2016kitayama01.html |
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