【美術展・展覧会】夏季特別展「雪村―奇想の誕生」
2017年8月1日(火) ~2017年9月3日(日)
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本展は、海外からの里帰りも含めた雪村の主要作品約80件、関連作品約30件で構成される過去最大規模の回顧展となります。※会期中展示替えあり
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イベントDATA
【画像キャプション:風濤図 重要文化財 京都・野村美術館蔵 展示:8/22-9/3】
■開催趣旨
雪村は、室町時代後期から戦国時代にかけて、東国で活躍した画僧です(生没年不明 1490前後-1573以降)。常陸国(茨城県常陸大宮市)の武家・佐竹氏の一族に生まれましたが、幼くして禅寺に出家し、多くの絵画に接したと考えられています。
五十歳頃から関東各地を遊歴、会津(福島県)から小田原、鎌倉(いずれも神奈川県)では北条氏の持つ中国画や寺院に伝来する作品に学び、独創的な表現を確立していったと思われます。六十歳代半ばから会津、三春(福島県)を行き来しながら、多くの傑作を生み出し、八十歳代後半まで衰えぬ筆力で描き続けました。
雪村が生きた時代、画は中国画を手本にするのが当然でした。しかし、雪村の描く人物画や山水画は、伝統的な様式をはみ出して、破天荒でドラマティックなものが多く、若冲、蕭白、芦雪、国芳などに評される「奇想」の端緒を、雪村に位置付ける所以はここにあります。一方、動植物を題材にした作品は、写実的で、生き物に対する慈しみや、細やかな感性が感じられ、変幻自在ともいえる作風を持っていたのです。
雪村の生涯は謎が多く、独創的な画風をどのように築いていったかははっきりしませんが、関東・東北の諸大名家に多くの作品が伝わることから、当時高い評価を受けていたことは間違いありません。また、尾形光琳(1658-1716)は雪村を好み、その画を丁寧に模写し、雪村が使ったといわれる石印まで所有していました。近世には狩野派の絵師が雪村画を粉本(手本とした模写)として継承し、近代日本画の父と称される狩野芳崖(1828-1888)や橋本雅邦(1835-1908)は雪村作品をいくつも模写して独自の表現を研究しました。
本展覧会は、海外からの里帰り作品を含む雪村の主要作品約80件に、雪村から大きな影響を受けた後代の関連作品約30件を加えた、過去最大規模の回顧展となります。知られざる戦国の画僧・雪村の魅力をどうぞお楽しみください。※会期中展示替えあり
■MIHOMUSEUMについて
MIHO MUSEUMは1997年11月に、琵琶湖の南、自然豊かで風光明媚な湖南アルプスの山中に誕生しました。
建築設計は、フランス・ルーブル美術館のガラスのピラミッドで世界的に知られるI.M.Pei氏によるものです。設計のテーマは「桃源郷」。東晋の詩人、陶 淵明の「桃花源記」にある仙境の楽園 ―桃源郷の物語を、構想・設計・建設に6年の歳月をかけて、信楽の地に実現したのです。
所蔵品は、エジプト、ギリシア・ローマ、西アジア、中央アジア、南アジア、中国、朝鮮、古代アメリカなどの古代美術と、仏教美術や、茶道美術をはじめ、絵画、漆工、陶磁器などの日本古美術をあわせて、約2,000点からなり、季節により内外からの出陳を加えて、常時250~500点を展示しています。
その質の高いコレクションは、ニューヨーク・メトロポリタン美術館、ロサンゼルス・カウンティ美術館、オーストリア・ウィーン美術史美術館、オランダ・ライデン国立古代博物館などで公開され、海外からも高く評価されています。
レセプション棟から美術館棟へは、枝垂れ桜の並木道、銀色に輝くトンネル、吊り橋を経て行きます。美術館棟は、「自然と建物と美術品」「伝統と現代」「東洋と西洋」の融合をテーマに、建築容積の80%以上を地中に埋設し、建物の上にも自然を復元しています。幾何学模様が織りなすガラス屋根からは、明るい太陽の光が降り注ぎ、訪れる人をやさしく包み込んでくれます。
施設としては、2つのホール、オリジナルグッズをそろえた3つのショップ、無肥料・無農薬の厳選された食材を使用したレストランと、喫茶各1店舗があります。レストラン別室では、団体様用の昼食も提供しています。
MIHO MUSEUMは30万坪の敷地に、信楽の大自然、建築、美術品、すべてが融合した感動の空間です。
開催日 | 2017年08月01日~2017年09月03日 |
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会場 | MIHO MUSEUM |
会場住所 | 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300 地図 |
地域 | 近畿 / 滋賀 |
定員 | 午前10時~午後5時 【入館は午後4時まで】 休館日:毎月曜日 |
入場料 | 一般1,100円、高・大生800円、小・中生300円【20名以上の団体は各200円割引】 |
イベントURL | http://miho.jp/ |
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