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‪深く、より深く吸い込む呼吸。ひと呼吸が持続する限りの旅で水を裂くダイバーの身体はナイフに似る――ジャックナイフ。スキンダイビングの潜水方法である。間島秀徳は、水を媒介とし、見る者を包む圧倒的な景を描いてきたが近作では身体のうちなる水にふれ作品を提示してきた。新しい身体性へ、絵画の新たな展開が始まる。‬

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【絵画展】間島秀徳 Jackknifing "Kinesis"

~展覧会のお知らせ~
9月25日(月)から30日(土)まで、間島秀徳 個展「Jackknifing "Kinesis"」をステップスギャラリーにて開催いたします。ご高覧のほど、よろしくお願いいたします。

■間島秀徳 個展「Jackknifing "Kinesis"」
9月25日(月)~30日(土)12:00~19:00(最終日17:00)
会場:ステップスギャラリー
〒104-0061
東京都中央区銀座4-4-13 琉映ビル5F
Tel&Fax 03-6228-6195
e-mail stepsyoshioka@nifty.com

■コンセプト 間島秀徳、KINESIS。現場に残されたのは、ジャックナイフ。

深く、より深く吸い込む呼吸。海中へ頭を沈め垂直に潜行する。全体重が肩に乗れば水圧に押し返されることはない。自ずと深く、より深いところへと沈んでゆく。ひと呼吸が持続する限りの旅で水を裂くダイバーのからだはナイフに似る――ジャックナイフ。スキンダイビングにおける潜水方法である。
間島秀徳は、水を媒介とし、見る者を包む圧倒的な景を描いてきたが、近作では、感覚する身体のうちなる水にふれる作品を提示している。対象にふれるような触覚的視覚を中心に展開していたピカソ以降の近代絵画から跳躍してジャクソン・ポロックがドリッピングで描いたとき、その契機は視覚性に裏打ちされた〈無触〉への希求であった。肉筆でひと息、ひと息と重ねる筆触では時代のスピードを表現できない。間島の作品も〈無触〉の絵画であり、スムースに変容する水跡は、筆触の節をもたぬ無呼吸の絵画でもあった。
一方、ダイビングの世界では、人間は水圧に耐えあたかも水棲生物のように深く潜ってゆけることが証明され、この外界の拡張が内的世界をも拡げた。間島がこの現代の山水の水域に再びふれるとき、その触覚は〈無触〉の絵画を更新する。新しい身体性へ、絵画の新たな展開が始まる。(塚崎美歩)

作家略歴 間島秀徳(まじま ひでのり)
1960年取手市生まれ。信州大学教授。86年、東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。00~01年、文化庁在外研修員としてフィラデルフィア、ニューヨークに滞在。

■関連イベント

9月30日(土)13:00~16:00 広瀬浩二郎(国立民族学博物館)×間島秀徳「無視覚流アート論 vs Kinesis~絵画を触楽する、制作者と鑑賞者の《気》の対話」
篠原聰(ユニバーサル・ミュージアム研究/美術評論 東海大学 松前記念館)
司会:塚崎美歩(美術評論 北翔大学学外研究員)要予約・ワンドリンク付500円
e-mail stepsyoshioka@nifty.com

・広瀬浩二郎氏は、1967年東京都生まれで13歳の時に失明され筑波大学付属盲学校から京都大学に進学し2000年に大本教の教祖・出口王仁三郎の思想研究で同大学院文学博士号取得。専門は日本宗教史、触文化論。01年より国立民族学博物館に勤務されて「ユニバーサル・ミュージアム」(誰もが楽しめる博物館)の実践的研究に取り組んでいて昨年は兵庫県立美術館にて「さわる・つつむ・つかむ 無資格流鑑賞の極意」という、アイマスクをした状態で彫刻をさわって鑑賞する展覧会を企画しています。そのほかにも「目に見えない世界をフィールドワークにより明らかにする」ということを軸に複数の分野で研究をされています。
‪・日本画家の間島秀徳と広瀬浩二郎の無視覚流の美術や絵画の鑑賞についての対談。実際に広瀬さんが作品に触り、会場のみなさんにも触による鑑賞タイムをもっていただきます。 ‬

開催日 2017年09月25日 12:00~2017年09月30日 17:00
会場 ステップスギャラリー
会場住所 東京都中央区銀座4-4-13 琉映ビル5F 地図
地域 東京 / 千代田区・中央区(銀座など)
東京都中央区銀座4-4-13 琉映ビル5F

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