「平野薫―記憶と歴史」展
2018年7月22日(日) ~2018年9月24日(月)
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本展では、工業用のミシンや糸を使った新作インスタレーションも発表いたします。本作品はこれまでの平野の作風とは大きく異なる、新たな展開を予見させるものです。
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イベントDATA
平野薫は、古着や布製の小物などを糸の一本一本にまで分解し、それらを展示空間の中に再構成する繊細なインスタレーションを手がけてきました。ドレスや下着、靴、傘といった身の回りのモティーフは、元々の素材である糸の状態に戻されることで、撚れ(よれ)や色褪せを一層顕在化させ、それを身に付けていた人の「気配」や「身体性」、そして個人の「記憶」を強く感じさせます。
本展覧会では、身近なモティーフから漂う個人の記憶や経験を扱いながらも、それを歴史という大きな流れの中に還元していくことをテーマとし、新作3点を含む計4点を展示いたします。
3点の傘(旧作1点、新作2点)を組み合わせたインスタレーションでは、作家が留学したドイツの傘(旧東ドイツ製)と、故郷・長崎、そして現住地・広島で入手した傘を使用しています。3つの都市で出会ったモティーフのインスタレーションが重なることで、これらが歴史的に強い意味を持つ場所であることを想起させます。
◆平野 薫(ひらの・かおる)
1975年長崎県生まれ。広島市立大学大学院修了(2003年)。古着などを糸の一本一本にまで解き、再構成する繊細なインスタレーションを手がける。第1回shiseido art egg賞受賞(2007年)。ACC日米芸術交流プログラムによりニューヨークにて研修(2008年)、文化庁新進芸術家海外研修制度によりベルリンにて研修(2009年)、ポーラ美術振興財団在外研修員としてベルリンにて研修(2010年)。主な展覧会に、「Re-Dress」SCAI THE BATHHOUSE(東京、2012年)、「服の記憶」アーツ前橋(2014年)、「Remembering Textiles」LWL-Industriemuseum TextilWerk Bocholt(ボホルト(ドイツ)、2016年)、「交わるいと」広島市現代美術館(2017年)など。
Photo by LWL-Industriemuseum / Martin Holtappels
開催日 | 2018年07月22日~2018年09月24日 |
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会場 | ポーラ美術館 |
会場住所 | 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285 地図 |
地域 | 南関東 / 神奈川 |
営業時間 | 9:00-17:00(入館は16:30 まで) |
イベントURL | http://www.polamuseum.or.jp/ |