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本展では、グランプリ受賞作品に、新たに撮影した写真を加え、再構成し展示します。

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第19回写真「1_WALL」グランプリ受賞者個展 田凱展「生きてそこにいて」

田凱は、かつて石油の産出で栄えた町が石油の産出量の低下とともに廃れていく光景と、そこで生活する人物を撮影した作品、「生きてそこにいて」で第19回写真「1_WALL」グランプリを獲得しました。審査員からは芸術性の高いドキュメンタリー写真として、高く評価されました。
本展では、グランプリ受賞作品に、新たに撮影した写真を加え、再構成し展示します。

<作家コメント>
遠い夏の日、家の近くで、石で遊ぶ僕がいる。将棋をやってるように見えるが、それは独自のコマの動かし方だった。
突然、横から、同級生が突っ込んできて、僕のコマを拾い、近所の窓に投げる。
ガシャーンと音がして、逃げ出すふたり。
公衆浴場の表の人だかりに身を隠すと、ある女性がこの中で変死したとの井戸端会議が、耳に入る。容疑者はすでに逃走したが、被害者は〇〇家の娘だ、と噂に聞く。
窓を割られた家のご主人は、のちに中学校で会ったら、英語の講師だった。英語を猛勉強する。
数年後、上海で再会した幼馴染は自分はホモセクシュアリティだと告げた。僕は彼が繊細な心の持ち主だと気付いていた。彼は、幼い頃に母親が働いていた病院が印象深いと回想したが、その病院は地方企業に早々に買収されたが、患者数減少でとうとうつぶれてしまった。当時の公衆浴場事件で、逃げた容疑者は病院関係者だった。今頃どうなってるのかは不明らしい。
小さな場所だったが、不思議にもなんでもあった。
人の繋がりが強いコミュニティで、居心地が良いと言う人もいれば、悪いと言う人もいる。
廃校になった学校のキャンパスを撮影しに向かった。親の知り合いが現れ、廃校を買い取って運動場で養兎をしたという。兎の群れが教室に詰めかける夢を見た。人がどんどん去って行く、いずれこの町は自然に戻る。


[田凱 Den Gai]
2014年 日本写真芸術専門学校 フォトクリティークゼミ卒業
2018年 第19回写真「1_WAL L」 グランプリ
2017年 第17回写真「1_WAL L」 ファイナリスト
2016年 「溯え椎從野」集美アルル写真祭 出展/中国
2015年 個展「Colony Island」、Roaming Photograph Gallery/台湾
2014年 「ヤングポートフォリオ」清里フォトアトミュージアムに作品収蔵

開催日 2019年07月23日~2019年08月24日
会場 ガーディアン・ガーデン
会場住所 東京都中央区銀座7-3-5 ヒューリック銀座7丁目ビルB1F 地図
地域 東京 / 千代田区・中央区(銀座など)
入場料 無料
営業時間 11:00-19:00
東京都中央区銀座7-3-5 ヒューリック銀座7丁目ビルB1F
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