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映画のワンシーンのような、不穏な気配が漂う絵画群。

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井上光太郎「すぐ隣に潜むものたち」

絵画を見ながら、同時に映画を見ているようだ。井上の作品を見た時にそう感じた。井上は自身の作品について次のように語っている。「例えば映画のDVDの膨大なキャプチャの中から、ランダムに一つを引き抜いたシーンには、その前後を不明瞭だが、何かしらの予兆や余韻を感じることができる。そこに内包される雰囲気を絵画に取り込んでいる。」

井上の作品には、「家」「人」「森」「車」などのモチーフが繰り返し使われている。その中でも中心的に感じるのは「家」のモチーフである。彼が「家」を描き始めたキッカケは、短い期間だが兵庫県西宮市の高級住宅街にある古いアパートに住むキッカケがあったことから始まったという。その街は一軒家の豪邸が立ち並ぶが、あまり人の歩く姿を見かけることはなかった。どの家も静かで人が住んでいないようにも見えたが、夜になると立ち並ぶ家の窓から灯り漏れ出すことで、人が住んでいることがわかったという。人の気配はするものの、姿を見ることがない家の存在に惹かれ、それをモチーフに絵を描き始めたことが「家」を描くキッカケだったという。それから様々なモチーフが派生して、現在の井上の作品となっているが、一貫して描きたいものは変わらないという。

個展のタイトル「すぐ隣に潜むものたち」についてのステートメント

「近所の森林公園を歩いていると、ふとその鬱蒼とした樹々の奥に潜む闇から、見えざる視線を感じるような気がする。見上げると空への視界は少なく、風で揺れる緑のざわめきに焦燥感を抱く。来た道を振り返ると、はっきりとしない緑の背後にある影に引き込まれるのではないか。そんな想像をして恐くなる。森林公園を抜けて住宅街に戻った時、自分はすでに違う世界を歩んでいるのではないかと思うことがある。自分も、世界も、見た目は何も変わらない。しかしどこかが違っていて、空のどんよりとした色がそのサインのようで不安を覚える。時折住宅街ですれ違う人の顔の表情は不鮮明で、あまりよく見えない。自分の存在する世界は、今どちら側にあるのだろう。ー 井上光太郎」

開催日 2021年10月01日~2021年10月30日
会場 KOKI ARTS (コウキアーツ)
会場住所 東京都千代田区東神田1-15-2 ローズビル1F 地図
地域 東京 / 千代田区・中央区(銀座など)
入場料 無料
営業時間 時間:12:00 - 19:00
営業日:水 - 土 ( 休廊日:日月火祝 )
イベントURL https://www.kokiarts.com/
東京都千代田区東神田1-15-2 ローズビル1F

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