Sablo Mikawa「Oilpaintings」curated by Kotaro Hosono
2022年1月21日(金) ~2022年2月7日(月)
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1年ぶりとなる個展で最新シリーズ「HOMAGE」を発表。
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イベントDATA
2014年よりペインターとして活動を開始したSabloは、旅先で出会った人々や風景、自身が触れてきたカルチャー、幼少期の体験などから着想を得て油彩画を制作。極端に頭が小さい人物のポートレイト「Giant36」や、架空の家族の肖像を描いた「FAMILY HISTORY」といった作品を発表してきました。その絵画には、ヒップホップ、スケートボード、グラフィティー、カンフーやヤンキーなど、東関東エリアで少年期を過ごしたSabloが影響を受けてきた様々な文化が反映され、確かな画力のもとにユーモアと写実性が同居しています。
前回の個展からちょうど1年ぶりとなる本展覧会では、HAITSUのKotaro Hosonoがキュレーションを手掛け、新シリーズ「HOMAGE」を中心に、Sabloがこの1年向き合ってきた作品が一堂に並びます。
Sabloにとって最も“くそかっこいい”メディアは油絵だった。自分が選ぶべきメディアはそれ以外ない。今まで追求し続けてきた一枚のキャンバスの中におけるストーリー性、人物の身体への誇張表現やエフェクトはSablo自身が敬愛してやまない近世・近代の油絵作品に強く影響を受けている。Sabloは常に、油絵に心動かされ、だから油絵を描いてきた。
美術館でとある絵を目の前にした時、Sabloはその画面に魅せられ、気付くと作品に触れていた。係りの人に注意された。それだけその絵画の中の世界に没入していた。
描かれた人々、生きものたちの心情。そこに漂う匂いや温度。そしてその作品を描いた作家のことを考えると涙がにじむ。
200年以上も前のいつの日かに、自分と同じように、同じ材料で苦しみながら、悲しみながら筆を動かし続けていた作家たちに出会った気がした。
その後、彼は大好きな作家たちと向き合うために「HOMAGE」シリーズを描き始めた。
クールベの黒い犬を連れた自画像、フリードリヒの冬景色や雲海の上の旅人から多くのことを感じ取った。死や運命の虚無的状況としての雪の景色、人間がどんなに立ち向かっても決して抗うことのできない圧倒的な自然と運命の力。それでも、たくましく生きていかなければいけない人間の姿が描かれていた。
2021年の様々な事象の影響で、思うように動けなかったり、自分自身の老いや死、そして打ち破ることのできない閉塞感を強く感じる瞬間があったとSabloは語る。
そんななかSabloはこれらの絵画に共感を覚え、畏れを抱きながらも自分なりに物語を読み解き、そしてそこに一筋の希望とサブロ感を加えた。
それは背景の遠くに広がる明るい空。そばに寄り添う一匹の相棒。折りたたまれた長い脚。こちらを見つめる力強い目。強大な自然に立ち向かう巨人の背中だ。
Sabloのことを救い、道を示してくれたのはいつだって、今は亡き画家たちが遺していった数々の名画だった。
同じように、Sabloの作品が何百年も旅をして、いつか誰かがどこかでそれに出会った時、どんな物語が生まれ、どんなことを感じてくれるのか。
そんなことを考えると、絵を描くことはとてもロマンティックな行為のように思う。そして、多くの人に彼が紡いだ物語が届くことを心から祈っている。
Text by Kotaro Hosono (HAITSU)
開催日 | 2022年01月21日~2022年02月07日 |
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会場 | OIL by 美術手帖ギャラリー |
会場住所 | 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ2階 地図 |
地域 | 東京 / 渋谷区・新宿区(表参道・青山など) |
入場料 | 無料 |
営業時間 | 11:00〜20:00 ※会期中無休 オープニングレセプション|1月21日(金)18:00〜20:00 |
イベントURL | https://oil-gallery.bijutsutecho.com/ |
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