グループ展「あしたのゆめしか 展」
2022年3月15日(火) ~2022年3月27日(日)
- カテゴリ
- 絵画・版画
- インスタレーション
- 個展・グループ展・展示会
- タグ[編集]
- このページにタグをつけてみませんか?
この度は大槻香奈の絵画作品『ゆめしか』(2014年)から誕生したキャラクター「ゆめしかちゃん」をテーマとするグループ展<あしたのゆめしか展>を開催いたします。
編集者 | |
---|---|
エントリー機能 | エントリー機能を使わない |
エントリー掲載の承認 | エントリーしたら自動的にエントリー一覧に掲載 |
アート掲載 | OFF |
アート掲載の承認 | 投稿したら自動的に出展作品一覧に掲載 |

イベントDATA
アシタノユメシカテン
グループ展「あしたのゆめしか 展」
この度は大槻香奈の絵画作品『ゆめしか』(2014年)から誕生したキャラクター「ゆめしかちゃん」をテーマとするグループ展<あしたのゆめしか展>を開催いたします。
「ゆめしかちゃん」とは、子供用のベッドに入ったまま大きくなってしまった頭の大きな16歳の女の子のキャラクターです。大槻が最初に『ゆめしか』を制作した当時は、絵画の中にキャラクターを描いた意図はなく、夢と現実の狭間で生きる現代人が夢の世界に浸って抜け出せなくなってしまうおっかなさを「夢しかみれない現実」というテーマで完成させたものでした。
引きこもりや大人になれなさが社会問題となる中、そうならざるを得なかった個人的な事情と向き合うための、かといって夢の世界に浸りすぎていると現実世界にいよいよ戻れなくなってしまう危機感とを一枚の絵画によって問いかけていました。
『ゆめしか』を何度か展示していく中で、ベッドから半分起き上がったその女の子は、鑑賞者から次第に「ゆめしかちゃん」と呼ばれるようになっていきます。絵画の世界から意図せず自立してしまったゆめしかちゃんは、2015年にキャラクターとして扱われ、大槻の手によりアート作品として作り直されることになります。そうして完成したのが『ゆめしかちゃん -小さなベッド-』という立体作品でした。
キャラクターとしてのゆめしかちゃんは、大人になっても無理やり子供用のベッドに寝ているせいで頭がベッドに入らないぐらい大きくなっています。そのビジュアルは、幼児向けコンテンツによく見られるような頭の大きなキャラクターに似せる形で制作しています。
幼さに見慣れてしまった私たちは、ゆめしかちゃんを一目みて、頭が大きくベッドに入らない違和感に気が付くことはありません。そんな皮肉も交えつつも、軽々しく見捨てることはできない愛しい気持ちを、日本的カワイイ表現に落とし込んで制作したものでした。
単なる夢の世界だけでは収まりきらない、コンプレックスと愛しさのバランスを仮に「ゆめしか」という概念として捉えてみたとき、大槻以外の作家がそれに近い表現を目指したときにどのようなビジュアルが生まれるのか?という興味から、本展の企画が生まれました。
本展は絵画・イラストレーション・陶芸・立体・クラフトなど、参加作家の表現形態は様々で、それぞれの視点から「ゆめしか」を捉えて作品化して頂きました。あるいは「ゆめしかちゃん」というキャラクターを使って自由に表現して頂きました。
大槻個人としては、2020年からのコロナ禍で、現実世界が思うようにならない時代に突入し、「生きる軸を夢の世界にも置いておく」重要さに気づかされています。自ら夢の世界を断ってしまったら、現実が崩れたときに生きていけなくなることを考えました。当たり前に現実逃避も悪ではないのです。2014年に描いた『ゆめしか』や、2015年にキャラクター化された『ゆめしかちゃん -小さなベッド』で皮肉として描かれていた現実逃避のおっかなさが、今となっては意味合いが逆転して、それらの作品が当初とは違った意味合いを持ち始めたように感じています。
夢と現実の狭間を行き来するのは人間の生きる本質のひとつで、人々の多くはそのどちらもを完全に切り離すことはできないように思います。生きるためには曖昧な「ゆめしか」の輪郭を見つめなければならなくて、そうやって目を凝らしているうちはきっと健やかに生きていけるのではないかと思います。本展を通して、夢と現実の間にある心の在処を見つけて頂けるようであれば幸いです。
2022年1月 大槻香奈
■ 会期
2022/3/15(火)-3/27(日)
11:00-19:00 ※月曜休館、最終日は17:00まで
※社会情勢により開催日程や入場方法が変更になる可能性がございます。
■ 会場
The Artcomplex Center of Tokyo
160-0015 東京都新宿区大京町12-9 2F ACT1
TEL 03-3341-3253
E-mail info@gallerycomplex.com
■ 入場料 無料
■ webページ
http://www.gallerycomplex.com/schedule/ACT221/yumeshika.html
■ ACTオンラインショップ
http://gallerycomplex.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=2608702&csid=0
こちらより作品のご購入をいただけます
■ 出展作家
Ayako Ono/池田はるか/大槻香奈/木ノ戸久仁子/じん吉/NOVI./森屋たいと
開催日 | 2022年03月15日~2022年03月27日 |
---|---|
会場 | The Artcomplex Center of Tokyo/アートコンプレックスセンター |
会場住所 | 東京都新宿区大京町12-9 アートコンプレックスセンター 2F 地図 |
地域 | 東京 / 渋谷区・新宿区(表参道・青山など) |
入場料 | 無料 |
営業時間 | 11:00-19:00 ※月曜休館、最終日は17:00まで ※社会情勢により開催日程や入場方法が変更になる可能性がございます。 |
電話番号 | 03-3341-3253 |
イベントURL | http://www.gallerycomplex.com/schedule/ACT221/yumeshika.html |
The Artcomplex Center of Tokyoさんが投稿したその他のイベント
このイベントに関連するブログ
まだこのイベントが書かれたブログはありません。
このイベントに対するみんなのコメント
会員登録をしてコメントしよう!
同じカテゴリーのイベント

~
2025年3月16日(日)
CRYSTAL PALACE
ウランガラスで作られたシャンデリアのインスタレーション作品を虎ノ門ヒルズ ステーションタワーで...

~
2025年2月25日(火)
untitled
本展《untitled》は、個々のアーティストが生み出す多様な視点と美意識が交錯する場です。

~
2025年3月2日(日)
井上晴雄 絵画展〜日本の原風景を訪ねて〜
夕陽、渓流、花、鉄道、農村はじめ、日本の旅風景を描いた絵画作品25点の展示。ご来場いただく方々...

~
2025年9月28日(日)
藤田嗣治 猫のいる風景
本展では、猫をモデルにした作品、猫が描き込まれた作品を一挙大公開します。猫好きにはたまらない、...