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比叡山と琵琶湖に挟まれた滋賀県大津市千野の古民家を舞台に、10組のアーティストとつくる失われた家族をめぐる物語と新しい死生観

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乳野の里芸術展「さよなら△またきて□」

比叡山と琵琶湖に挟まれ田園風景が広がる滋賀県大津市千野は「乳野」または「乳母」とも呼ばれ、およそ1000年にわたり母子信仰が息づいてきました。母子信仰を支えたのが延暦寺中興の祖・元三大師と、その母・月子姫を祀る安養院妙見堂という寺院です。平安初期に元三大師が月子姫のために建てた庵でもあります。比叡山延暦寺の女人結界の外側に位置し、夜な夜な元三大師が結界を超えて月子姫の庵に通っていたことを、子が母に乳をもらう様子に見立てたことが乳野という名の由来です。

伝承からは失われてしまったもうひとりの家族、月子姫の第一子「弥世丸(みよまる)」に注目します。乳野を訪れ、この地に弥世丸が居ないことを指摘したのが、小説家の谷崎潤一郎です。谷崎は昭和26年に発表された『乳野物語––––元三大師の母』のなかで、月子姫が嫁いだ先の饗場(あいば)家が所蔵する口上書の記録を引きながら、第一子の弥世丸でも、旧家でもなく、元三太師との強い結びつきを選んだ母の意思について触れています。

母は家を捨て、子を選択し、強く愛情を注いだ。その選択からこぼれ落ちた弥世丸は、1000年にわたり、乳野の里には存在しなかったもう1人の子供です。伝承は山や湖に漂う死者(異形の者)と出会い、生者の住む里から生まれ伝わります。本展では、伝承には残らないが、月子姫の子供という狭間の存在の弥世丸こそが、よそ者と乳野のあいだの架け橋となる存在だと注目しました。
本展の会場は安養院妙見堂のすぐ側に建つ古民家です。10組のアーティストが母の墓のとなりの古民家を「弥世丸の家」として育てました。大津や千野にまつわる伝承をもとに、失われた家族をめぐる物語がはじまります。

開催日 2022年11月08日~2022年11月27日
会場 千野の古民家「弥世丸(みよまる)の家」、番屋勇気
会場住所 滋賀県大津市千野1丁目7−43 地図
地域 近畿 / 滋賀
入場料 1000円
営業時間 休館日|月曜日休み
開館時間|10:30-17:30
イベントURL https://chinokanjin.com/
滋賀県大津市千野1丁目7−43
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