西田天香生誕150年・杉本哲郎生誕123年記念 企画展「西田天香と杉本哲郎―長浜ゆかりの偉大な思想家と芸術家―」
2022年10月29日(土) ~2022年12月11日(日)
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かつて世界的に知られた2人の大規模な展覧会
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西田天香(1872-1968)は、明治~昭和時代に活躍した思想家です。青年期に北海道開拓事業にて大きな挫折を経験します。北海道から故郷・長浜へ戻り、悩みの中、悟った天香は、資本主義社会が浸透する近代日本において「無所有・奉仕」の生活を送ります。こうした生活を実践する天香のもとには多くの賛同者が集まり、京都・鹿ヶ谷の地に、修養道場「一燈園」が建設されました。
天香の思想は、同時代を生きる実業家や芸術家に大きな影響を与え、ダスキン創業者の鈴木清一(1911-80)、俳人の尾崎放哉(1885-1926)や劇作家となる倉田百三(1891-1943)らが一燈園に滞在し、陶芸家の河井寛次郎(1890-1966)や日本画家の村上華岳(1888-1939)らが天香と親交を結びました。
天香の思想・生き方は、海外にも広まり、天香は、中国やアメリカ、インドネシアに赴き、アメリカ渡航の際は、近代資本主義の父・渋沢栄一が天香の紹介状(第1会場に展示)を出しています。
近代日本の思想・文化史を語る上で重要な西田天香と深い親交があった日本画家が杉本哲郎(1899-1985)です。哲郎の父・善郎は、長浜にて材木商の息子として生まれ、善郎が長濱八幡宮にて主催した私塾に入門したのが西田天香でした。杉本家と天香の交流は、善郎の息子・哲郎にも受け継がれ、天香の孫にあたる西田多戈止氏(一燈園当番)とも交友がありました。
大津にて生まれた哲郎は、はじめ近代京都画壇の重鎮・山元春挙(1872-1933)に絵を学びます。のちに春挙のもとを離れ、インド・アジャンター壁画の模写など、古典に学んだ仏画をはじめ、様々な宗教を題材にした絵画を制作しました。インド、アメリカやブラジルで個展を開催するなど、哲郎の作品は世界で評価されました。現在も《無明と寂光》(本願寺津村別院)や《清水寺縁起》(ウェスティン都ホテル京都)をはじめ日本各地に哲郎が描いた障壁画が残されています。
本展では、西田天香に関する資料や天香と交流があった思想家や芸術家をはじめとする人々の作品を通じ、長浜名誉市民第1号となった西田天香と天香が開いた一燈園の歴史を紐解きます。また、初公開となる杉本哲郎の一大コレクションを中心に、哲郎の生涯と画業を紹介することで、現在では忘れ去られてしまった2人の業績を辿ります。
開催日 | 2022年10月29日~2022年12月11日 |
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会場 | 曳山博物館 1階曳山展示室、2階企画展示室、伝承スタジオ |
会場住所 | 長浜市元浜町14-8 ℡0749-65-3300 地図 |
地域 | 近畿 / 滋賀 |
入場料 | 大人600円(480円)/小中学生300円(240円) ( )内は20名様以上の団体料金 長浜市内・米原市内の小中学生は無料。 身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳等をお持ちの方及びその付添いの方1名は無料。(ただし、証明となる手帳等の提示が必要) |
営業時間 | 【前期展示10月29日~11月18日】【後期展示11月19日~12月11日】、会期中の休館なし |
イベントURL | https://nagahama-ex.com/ |
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