藁作家ARKOの個展 "藁、息遣い。”
2023年5月19日(金) ~2023年6月4日(日)
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回の展示では奄美泥染により染めた藁を使うことで、新たな表現力を増した新作も含まれます。
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イベントDATA
SOMEWHERE TOKYOでは5/19よりARKO (アーコ)の個展 ”藁、息遣い。” を開催します。
藁作家として活動する彼女ですが、海外で作品を発表することが多い中、日本で観ることのできるまたとない機会となります。今回の展示では奄美泥染により染めた藁を使うことで、新たな表現力を増した新作も含まれます。
作家による創作活動についての言葉
作品には稲藁を用いている。稲藁は、米を収穫した後の茎の部分を乾燥させたものだ。主に米を主食としてきた東アジアから南アジアにかけて、その副産物である藁も色々な形で有効利用されてきた。日本でも農業のための飼料としてだけでなく、草鞋、蓑、布団、食物の梱包、移動用のbagなど日常生活の中に深く入り込み、あらゆる場面で藁が活躍した。ただこれは100年くらい前までの話だ。
現在の日本では、新年を祝う飾り物として「しめ飾り」という藁細工が使われているくらいだ。ゆえに現代生活(とりわけCity Area)では目にしなくなった藁だが、米中心の生活が変わったわけではない。米が作られる以上は藁も同様にできてはいる。日本は米文化が基盤となって風習、習慣、民族性を形成していることは自明のことである。民族としての核となるものを探るために、藁と向かい合う様になった。
従来の藁の使い方はそのほとんどが編むことで、形をつくることにある。藁そのものを現代生活の中で見ないことには必要としない理由があるわけで、従来とは違う新しいものにすべきと考えた。そこで編むことはやめ、藁そのものをありのまま縫いつけることにした。一本一本の藁をドローイングの線とみなして描いている。
作品は季節によって激しく湿ったり、乾燥したりすることにより、藁は少ししなだれたり、香りを出したりする。この一本一本が稲穂という植物、すなわち生き物であったことを感じる瞬間になるだろう。
現代では藁に変わり、人口的な素材を用いたものや環境汚染が前提の製造がされていて、大量に生産されて大量に破棄されている。作品は儀式的な意味を持つものではないけれど、経済優先の現代社会で見落としされがちな自然の摂理や生命の偉大な力を感応できる作品だ。
開催日 | 2023年05月19日~2023年06月04日 |
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会場 | SOMEWHERE TOKYO |
会場住所 | 東京都渋谷区恵比寿南2-7-1 地図 |
地域 | 東京 / 渋谷区・新宿区(表参道・青山など) |
営業時間 | 休廊日: 火曜日、水曜日 |
イベントURL | http://somewheretokyo.com/ |
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