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シュールで哀愁漂う肖像画の正体とは?

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赤池完介 個展「ANTHOLOGIAN」

動物の骨のような形の何かが割れた破片。それらを組み合わせていくうちに哀愁漂う肖像画のような絵画が現れる。海辺に漂着した小さなプラスチック片から想像し、詩的な表現を試みるステンシル・アーティスト、赤池完介による展覧会「​​​​ANTHOLOGIAN」。

これは“anthology”と“humanity”を組み合わせた赤池による造語。サーフィンをした帰りに始めたゴミ拾いを「広い海辺で輝く個性に瞬間的に反応し、花を摘むような行為」と捉え、アンソロジーの語源であるanthologiaに元来「花摘み」「花集め」の意味があることから名付けました。約20点を公開。

「海から上がってサーフボードを担いで帰る時、空いている片手でゴミを拾って帰ろうみたいな暗黙のルールがある。片手だから全部は拾えないのでゴミを選ぶわけだけど、自分が綺麗だと感じたものを拾っていく感覚が面白いと思った」

こうして劣化、変形したプラスチック片を家に持ち帰って眺めるうちに、どれもが愛おしい存在に感じられたと話します。現代生活のスピードに合わせて無理矢理生み出され、役目を終えればつまはじきにされる光景に感じた詩的な魅力。海辺のゴミは現代人のぼやきであり、その光景に赤池はSDGsといった社会に喧伝される正義の嘘っぽさや常識から外れてもがく人々の哀愁を見ています。

私たちが目指す再生社会の先に現れるシュールな未来を、奇妙な肖像画のように描き出したシリーズ。スプレーのみで描き切る赤池のスタイルで表現される情感ある陰影など画面から感じられる崇高な印象は、ミレーなど19世紀フランスを中心に興った写実主義に通じるものを感じさせます。

社会のシステムや文脈をジャックし、価値観をずらして見せるストリートアート。これまで、パンクやストリートカルチャーのDIY精神で衝動的なコラージュを主なスタイルとしてきた赤池が、反復と即興の芸術であるステンシル・アートを絵画作品として成立させている点でも注目です。

本展では作品のモチーフとなったゴミと、それを写し取ったデッサンも展示し作品の理解を深めることもできます。ステンシル・アートの新たな可能性を感じさせる赤池完介の作品を、ぜひご覧ください。

開催日 2023年06月03日~2023年06月08日
会場 YUGEN Gallery
会場住所 東京都渋谷区渋谷2-12-19 東建インターナショナルビル3F 地図
地域 東京 / 渋谷区・新宿区(表参道・青山など)
入場料 無料
営業時間 月〜金   14:00〜19:00
土・日・祝 13:00〜19:00
※最終日のみ17:00終了
在廊日 :6月3日(土)〜4日(日)、8日(木)
休館日 :なし
イベントURL https://yugen-gallery.com/blogs/exhibitions/kansukeakaike-anthologian
東京都渋谷区渋谷2-12-19 東建インターナショナルビル3F

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