雨宮庸介個展 「雨宮宮雨と以」
2023年9月20日(水) ~2023年10月30日(月)
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こけら落としは雨宮庸介の個展!
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イベントDATA
■展覧会名に込められた意味
「雨宮宮雨と以」という変わった展覧会名は「あめみやきゅうとい」と読んでください。作家の苗字である「雨宮」に続くのは「Q(きゅう)」と「問い(とい)」。よく目を凝らしてみると不思議に満ちた世界をいちいち問い直したり、疑問を呈すことで、織り直される新たな不思議が本展では充満していきます。
また、漢字に注目してみると、雨宮の鏡文字である「宮雨(きゅう)」と、ものごとの基点を意味する「以」が使われています。雨宮を鏡でうつしたときに表われる「宮雨」は、作家そのものが鏡の中へ自らと似て非なる形で潜り込み、雨宮宮雨に並ぶ「と以」は、以上と以下の境目を示します。これまで雨宮が掲げてきた「いつのまにかの越境」を引き出す展覧会名です。
■人生最終作のための公開練習
最終作や絶筆の事を、白鳥が死に際に鳴く事になぞって、「スワンソング」と言います。雨宮の試みは常にこのスワンソングのためであり、本展も例外ではなくスワンソングのための長い長い準備の一環といえます。
本展のために新しくはじめた原稿彫刻シリーズは、雨宮がこれまで紡いできた作品の中での原稿(スクリプト)を言葉の持つ脆弱さや繊細さを持ったまま、彫刻という永続性と象徴性が信じられているメディウムと組み合わせます。また、その原稿は、作家本人が会場にて行う話すことや鑑賞者とのコミュニケーションを中心としたパフォーマンスであるレクチャーパフォーマンスによって生み出されていきます。
スワンソングや人生最終作というとどこか後ろ暗いものを感じてしまいますが、一個人の生よりもはるかに長いスパンで生きることとなる「作品」をどのように残してゆくのか、雨宮の設定している課題はいたってポジティブです。つまり、本展においては、パフォーマーとして作品の素材ともなっている雨宮の不在をどのように祝うことができるのか。木曜日(9/28、10/5、19、26)はラッキーデーとして、雨宮ではない人たちが雨宮の紡いできたレクチャーパフォーマンスを引き継ぎます。「わたし(=雨宮)」と「わたしたち(=雨宮以外の私たち)」はどのようにまじわり合うのでしょうか。準備というよりも試行錯誤、試みというよりも営みとも言うべき、一人のアーティストの固い決意と七転八倒で迂回に満ちた生き方は展覧会の範囲を超えたところできらめきを発します。
■アーティスト・雨宮庸介の挑戦
本展において雨宮が試みることは「世界」の翻訳です。過去作である映像作品や新作となる原稿彫刻のシリーズからなるインスタレーション、作家本人によるレクチャーパフォーマンスにて構成される本展は、言葉や物質、身体といった様々な要素により成り立っています。
この世界には言葉にできないような出来事が毎日起こり、私たちは言葉にならないような感情を前に立ち尽くすこともあるでしょう。かろうじて見つけた近しい言葉で、私たちは普段のコミュニケーションをはかります。
雨宮は逐語訳(原文に対して文法を忠実に翻訳すること)と自由訳(原文に対して意味や受け取る印象を忠実に翻訳すること)、という二つの翻訳の方法を表現の手法として使い分けます。時に直接的に、時に詩的に、言葉を物質として翻訳したり、身体を言葉として翻訳したりすることで、雨宮にとって、さらには、私たちにとって「世界」とはどこからどこまでなのかを問いかけます。
私たちが普段は行わないコミュニケーションの方法は、時間や空間を超えて普遍的なものとして機能し、アートという営みの真髄をそこに見ます。
本展では、昨年までベルリン在住であった雨宮が帰国後に見せる展示としては最も大掛かりなもので、会期中の大半を会場内で過ごすという作家の挑戦を目撃します。雨宮の活動当初より貫かれている制作への動機の他に家族やライフスタイルの変化というプライベートな出来事も織り込まれながら、展覧会は生成変化してゆきます。
開催日 | 2023年09月20日~2023年10月30日 |
---|---|
会場 | BUG |
会場住所 | 東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー1F 地図 |
地域 | 東京 / 千代田区・中央区(銀座など) |
入場料 | 入場無料 |
営業時間 | 11:00〜19:00 火曜休館 |
イベントURL | https://bug.art/ |
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