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「家に眠っていた剥製がアートになった!」剥製文化の衰退にみる、ひとつのパラダイムの終焉の先を体感する展覧会

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越中正人「剥製 パラダイム」展

画一化が進む現代社会においては、多様な選択の余地が失われ、我々はなんとなく居心地の悪さや違和感を本能的に感じています。そしてそれは、ある事象に対面する際に表出し疑義を提示し問いかけます。

「剥製 パラダイム」展の作品は、実際に起こっている剥製を取り巻くこのような事象をテーマに、観る者に問いかけます。

剥製は生命を奪われた生命体として「不在」でありながら、人間の剥製を所有するという風習やステイタスとしてのパラダイムにより加工を施され存在するという歪みを孕んでいます。 

しかし、時代の流れにより、暮らしのなかでの剥製文化が衰退するに伴い、そのパラダイムが終焉を迎え「剥製を処分する」という現実に対峙することで、画一的な枠が外れて、見失われている人間本来の根源的な要素が顕にされます。

作品は、2枚の写真で構成されます。一枚は、白い壁に向い合せて剥製を置き撮影されたもの、もう一枚は、剥製はそのままの位置でプロジェクターで海の風景を映して撮影したものです。

「剥製 パラダイム」作品のシリーズは、亡き存在としての剥製の「実像」と、海に向かって佇むという意思を感じさせることで「見立ての生命」を与えた「虚像」とを平行に見せることで、剥製が担っていたひとつのパラダイムが終焉したその先の、言語化できないエクリチュールを体感する「劇場」として作用します。

開催日 2024年05月16日~2024年05月28日
会場 Quadrivium Ostium(クアドリヴィウム・オスティウム)
会場住所 神奈川県鎌倉市浄明寺5-4-32 地図
地域 南関東 / 神奈川
入場料 無料
営業時間 11:00~17:00
休み:5月22日(水)
イベントURL https://quadriviumostium.com/
神奈川県鎌倉市浄明寺5-4-32

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