2024年度 春季特別展「眼の記憶/手の記憶」
2024年6月18日(火) ~2024年7月20日(土)
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本展は「記憶」という主題のもと、本学教員/画家の鷹木朗の絵画作品と、京都芸術大学芸術館の所蔵品である縄文土器類をコラボレーション展示するものです。
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イベントDATA
【作者 鷹木朗の言葉】
私は絵画という表現形式を用いて、日常の中で視界の端をかすめていく「眼の記憶」の断片を掬い上げ、それを指でなぞるようにキャンバスの上で定着させたいと思う。これは「眼の記憶」を「手の記憶」に置き換えていくような作業だと言えるかもしれない。
数十年も前のこと、私は発掘によって出土した埴輪や須恵器など古墳時代の遺物を復元するアルバイトをしていたことがある。断片を繋ぎ合わせ、足らざるところを石膏で補い彩色していく作業だ。1600年ほど前の誰かがその手の中で生み出した土の造形が、私の手の中に確かに存在していて、その「手の記憶」が伝わってくるような実感を覚えたものだ。それは、復元されてしまえば写真資料として記録されガラスケースに収められ、二度と触ることができなくなる。
『芸術館』で縄文式土器を観る。ガラスやアクリル板の向こうにあるそれは、昔体験した「手の記憶」を思わせるが、やはり触ることはできない。数千年も、さらに一万数千年も昔の誰かが、その手の中から生み出した土の造形、そのような「手の記憶」を「眼の記憶」に置き換えて、私はそれを視ている。
逆方向のベクトルを持つ「記憶に関する二つの作業」を交差させることで、そこを訪れる人の記憶を喚起し、「記憶と記憶の出会う場所としての絵画/記憶と記憶の出会う場所としての博物館」を実現したいと考えた。
開催日 | 2024年06月18日~2024年07月20日 |
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会場 | 京都芸術大学 芸術館 |
会場住所 | 京都市左京区北白川瓜生山2-116 人間館ギャルリ・オーブ2階 地図 |
地域 | 京阪神 / 京都 |
入場料 | 無料 予約 不要 |
営業時間 | 10:00〜17:00(入館は16:40まで) 休館日:展覧会期外、展覧会期中の日曜・祝日・大学休止期間・大学入試期間 |
イベントURL | https://kyoto-geijutsu-kan.com/news/2024spring/ |
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