珠玉のヨーロッパ絵画展 −バロックから近代へ−
2011年4月16日(土) 9:30 ~2011年6月12日(日) 17:00
滋賀県立近代美術館では、多岐にわたる「長坂コレクション」の中から、
その核をなす17世紀のバロック美術と19世紀の近代絵画を中心に、
58点の油彩画をご紹介します。
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印象派のモネやルノワールなど近代フランス絵画を収集するコレクターは、日本でも珍しくありませんが、それ以前の西欧のオールド・マスターの油彩画を所蔵するコレクターの数は多くはありません。そのような中で、長野市在住の長坂剛氏は、早くからバロック美術に注目し、作家の名前にこだわらず、独自の美的感性にもとづいて、17世紀のイタリアやスペイン、フランドルの優れた絵画を集めてきたユニークなコレクターです。
「歪んだ真珠」を意味するポルトガル語に由来すると言われるバロックは、美術や建築、文学、音楽など幅広い分野に見られる様式です。美術の分野では、15〜16世紀にイタリアに花開いたルネサンスが、均整・調和のとれた古典的な美を重んじたのに対して、続くバロック美術は劇的な構図や明暗の対比などを通して、人間の情感を豊かに表現し、17世紀のヨーロッパ各国で多彩な展開を遂げました。
長坂氏の関心はさらに近代絵画へと広がり、肖像画や風景画、風俗画など多様なジャンルの魅力的な作品が氏のコレクションに収まりました。本展は、多岐にわたる「長坂コレクション」の中から、その核をなす17世紀のバロック美術と19世紀の近代絵画を中心に、58点の油彩画をご紹介します。
聖家族(聖母と聖ヨセフ、幼児キリスト)のほのぼのとした情愛を描いた宗教画、水辺の情景をみずみずしい感性で捉えた風景画、野外でピクニックする人々や日だまりで遊ぶ子どもたちなど、何げない日常生活の一こまを明るい色彩で生き生きと描き出した風俗画など、いずれも心に残る名品です。市井の人々が日々の暮らしの中で愛し、彼らの精神生活を豊かに培ってきた西洋絵画を通して、ヨーロッパ文化の芳醇な香りと油彩画の醍醐味を存分に味わっていただけることでしょう。
主催:滋賀県立近代美術館、京都新聞社
※掲載画像について
オノリオ・マリナーリ(1627-1715)
「聖チェチリア」
油彩・カンヴァス 115cm×85.5cm
開催日 | 2011年04月16日 09:30~2011年06月12日 17:00 |
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会場 | 滋賀県立近代美術館 |
会場住所 | 滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1 地図 |
地域 | 近畿 / 滋賀 |
アクセス | JR琵琶湖線(東海道本線)「瀬田駅」からバス「滋賀医大」行きにて「文化ゾーン前」下車、徒歩約5分。 (バスは瀬田駅前1番乗り場から「帝産湖南交通バス」が、2番乗り場から「近江バス」が発着しています) |
入場料 | 一 般 950円(750円) 高大生 650円(500円) 小中生 450円(350円) ( )内は前売および20名以上の団体料金 |
営業時間 | 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
イベントURL | http://www.shiga-kinbi.jp/?p=13903 |
イベントX(旧twitter) | http://twitter.com/shiga_kinbi |
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