特別企画展 桃源万歳!
2011年4月9日(土) 10:00 ~2011年5月22日(日) 17:00
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- 個展・グループ展・展示会
- 絵画・版画
岡崎市美術博物館では、特別企画展『桃源万歳!』を開催。桃源郷に想を得た辻原登の小説や諸星大二郎の漫画の豊かな作品世界。また、桃源郷の可能性を探るべく、現代作家の作品もご紹介します。
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はるか昔、5世紀のはじめに、中国の詩人、陶淵明が詠んだ「桃花源記并びに詩」。このなかで、憧れの地、理想の世界として物語にあらわされたのが「桃源郷」です。お話はこう。
ある日、桃の花に誘われて、一人の漁師が、ぽっかりと時間が止まったかのような不思議な村里に迷い込みます。そこは、仙人がいるのでもなければ、珍しい風景が広がっているのでもありません。ただ、美しい池、豊かな桑畑や竹林があり、人々が、犬や鶏と共にのどかに暮らす、穏やかで、小さな世界でした。漁師は、村人に歓迎され、楽しいときを過ごした後に帰路につきましたが、二度とその地にたどり着くことはできませんでした。
陶淵明がうたった桃源郷は、特別な場所ではありません。ただ、その穏やかな世界は私たちが既に失ってしまい、故郷や子ども時代を懐かしむように、憧れをもって、求める場所なのです。
陶淵明の創作以来、桃源郷は詩や歌に詠まれ、また絵に表されてきました。日本にも古く奈良時代に伝わり、近世江戸になると、與謝蕪村をはじめ、多くの文人画家が画に取り上げるようになります。こうした桃源郷への憧れは、近代に至り、文人画の再燃と相まって、小川芋銭や小杉放菴らに引き継がれていきました。そこには、都市化の発展によって失われた田園への哀愁、あるいは、西洋ユートピア社会主義に由来する農村共同体への共感も含まれていたでしょう。
桃源郷の小さな世界は、現代の作家をも刺激し続けています。桃源郷に想を得た辻原登の小説や諸星大二郎の漫画の豊かな作品世界。また、桃源郷の可能性を探るべく、現代作家の作品もご紹介します。
生きづらい今、私たちが求めるのは、小さくとも豊かな、この桃源的世界ではないでしょうか。せわしない日常から、ちょっとだけ足を伸ばし、桃源への迷路に迷いこんでみてください。
◆主な出品作家
査士標 池大雅 與謝蕪村 呉春 谷文晁 田能村竹田 春木南溟 富岡鉄斎
小川芋銭 小杉放菴 小野竹喬 酒井三良 福田豊四郎 速水御舟 三瀬夏之介
吉本作次 今村哲 奥村美佳 横内賢太郎 関智生
※酒井三良「琉球の春」、福田豊四郎「秋田のマリヤ」は、東日本大震災の影響により後期展示(5月3日~22日)となります。また、現代作家三瀬夏之介氏の作品も後期展示となります。
主催
岡崎市美術博物館、中日新聞社
開催日 | 2011年04月09日 10:00~2011年05月22日 17:00 |
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会場 | 岡崎市美術博物館 |
会場住所 | 愛知県岡崎市高隆寺町字峠1番地 岡崎中央総合公園内 地図 |
地域 | 東海 / 愛知 |
アクセス | 名鉄「東岡崎駅」北口バスのりば②より【中央総合公園行】に乗車、【美術博物館】下車(360円)、徒歩3分。 ※土日祝日はのりば①「おかざきエクスプレス(岡崎拠点快速バス)」も有(360円) |
入場料 | 一般1000(800)円/小中学生500(400)円 ※( )内は20名以上の団体料金。 ※岡崎市内の小中学生は無料。 ※各種障がい者手帳の交付を受けている方とその介助者は無料。 |
営業時間 | 午前10時~午後5時(最終の入場は4時30分まで) |
電話番号 | 0564・28・5000 |
イベントURL | http://www.city.okazaki.aichi.jp/museum/bihaku/exhibition/tougenbanzai.html |
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