ジョセフ・クーデルカ プラハ1968 -この写真を一度として見ることのなかった両親に捧げる-
2011年5月14日(土) 10:00 ~2011年7月18日(月) 18:00
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- 写真
- 個展・グループ展・展示会
東京都写真美術館では『ジョセフ・クーデルカ プラハ1968-この写真を一度として見ることのなかった両親に捧げる-』展を開催。フォト・ジャーナリズム史に伝説として名を刻み、現在もパリとプラハを拠点に世界的な活動を続けるジョセフ・クーデルカの作品を紹介します。
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1938年、チェコスロバキア(現在のチェコ)に生まれたジョセフ・クーデルカは、1968年8月に起こったワルシャワ条約機構軍のプラハ侵攻「チェコ事件」時、団結して兵士に抵抗した市民の攻防を写真におさめました。しかし、“プラハの春”と呼ばれる変革運動が終焉を迎え、ソ連が導く共産主義へと「正常化政策」が敷かれる中では、これらの写真は国家から許される記録ではありませんでした。
そこで、これらの写真はプラハの写真史家とスミソニアン博物館の学芸員等の手によって秘密裏にアメリカへ持ち出され、当時のマグナム会長エリオット・アーウィットを経て、翌1969年「プラハの写真家」という匿名者によるドキュメントとして発表。写真家の名を伏せたまま、ロバート・キャパ賞を受賞しました。クーデルカがこの写真の作者であると名乗りを上げることができたのは1984年、彼の父親がチェコで亡くなった後のことでした。東西に分断された欧州や冷戦下の政治的状況を顕したこれらのエピソードは、20世紀の伝説となり、世界中のジャーナリストたちによって語り継がれています。
本展覧会では、クーデルカが2008年に出版した『Invasion 68 Prague』より173点(予定)を出展。突然、街を埋め尽くした戦車に人力で立ち向かったプラハ市民の勇気ある記録をクーデルカの臨場感溢れる写真から振り返り、当時の市民に起きたことをいかに自身の身に引き寄せ、私たちの未来の歴史の糧とするかを検証するものです。
<展示構成>
Josef Koudelka, Invasion 68: Prague, Aperture, 2008より173点(予定)
Josef Koudelka/Magnum Photos, from the book Invasion 68: Prague (Aperture, September 2008)
<作家略歴:ジョセフ・クーデルカ>
1938年チェコスロヴァキアのモラヴィアに生まれ。14歳の頃、自ら摘んだ野いちごを売り歩いたお金で6×6のカメラを買い、初めて写真を撮った。その後、プラハ工科大学で工学を専攻し、卒業後の61−67年、プラハやブラティスラヴァで航空エンジニアとして働いたが、その間も独学で写真を撮り続けていた。
1961年、月刊誌『劇場』に定期的に写真を掲載することになり、芝居の写真を撮り始めた。その後、ビハインド・ザ・ゲート劇場のディレクターからも声が掛かり、以来、舞台写真は初期の代表作となった。そして、この頃から、後の代表作「ジプシー」となる、ロマをテーマに撮り始めた。
彼の初期作品は、「ジプシー」「エグザイル」等の表現に繋がるようなシンプルに被写体を捉える視点や、光と影をグラフィカルに構成する実験的なものまで、独自の手法で制作されていた。
1967年、クーデルカは航空エンジニアの職を辞し、写真家の道を選ぶ。同年、「劇場」シリーズが評価され、チェコスロヴァキア美術家連盟年度賞を受賞し、個展を開催した。ここで初めて展示された「ジプシー」は、生活そのものに密着する圧倒的な取材力と、無駄なく被写体に迫る表現によって高い評価を得る。
今回展示の「プラハ1968」は、ルーマニアでのロマの取材を終えた1968年8月21日に、プラハに帰郷した際におこった「チェコ事件」をドキュメントした作品である。
主催 東京都写真美術館
開催日 | 2011年05月14日 10:00~2011年07月18日 18:00 |
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会場 | 東京都写真美術館 |
会場住所 | 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス 地図 |
地域 | 東京 / 世田谷区・目黒区・品川区・大田区(下北沢・自由が丘など) |
入場料 | 一般 800(640)円/学生 700(560)円/中高生・65歳以上 600(480)円 |
営業時間 | 10:00-18:00(木、金は20:00まで) ※入館は閉館の30分前まで。 |
イベントURL | http://www.syabi.com/contents/exhibition/index-1353.html |
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