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写しの古文書学
福岡市博物館
福岡県

福岡市博物館では、常設・部門別展示『写しの古文書学』を公開。館蔵の古文書(こもんじょ)コレクションの中から、南北朝(なんぼくちょう)時代~江戸(えど)時代の文書を素材に、写された古文書の魅力と役割を紹介します。

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常設・部門別展示 写しの古文書学

 写真やコピー機がなかった時代、大事な文書(もんじょ)は手書きで写されました。原本(げんぽん)そっくりに精巧(せいこう)に写されたもの、備忘(びぼう)のためのラフな写し等、時に応じてさまざまな写しが作られました。原本に準じた効力を期待された写し、原本が失われ写本しか伝わらないもの等、貴重な写しもあります。本展では、館蔵の古文書(こもんじょ)コレクションの中から、南北朝(なんぼくちょう)時代~江戸(えど)時代の文書を素材に、写された古文書の魅力と役割を紹介します。

◆写しの作成
 文書を作成する際、すぐに清書せずに、下書きを作り、それをよく吟味(ぎんみ)してから仕上げます。このような下書きを古文書学では、原本である正文(しょうもん)に対して草案(そうあん)・土代(どだい)といいます。一般に文書は出した相手に送られますが、下書きは作成者の手許に残ります。
 一方、文書を受け取った側でも文書の写しを作成することがありました。大切な正文の紛失に備えたり、訴訟(そしょう)の証拠(しょうこ)書類として提出したり、財産を子孫に分与する際等に文書の写しが作られました。正文に準じた効力を期待された特別な写しは案文(あんもん)と呼ばれました。
 また、文書は現用(げんよう)文書でなくなっても、家の出自や由緒(ゆいしょ)を示す重宝(じゅうほう)として大切に保管され、分家を創る際には家伝(かでん)の文書の写しを作成して分け与えました。あるいは、歴史書を編纂(へんさん)  する際、歴史叙述のための材料集めとして、今日では写真を撮る代わりに、文書が筆写されました。足利直冬裏書安堵(あしかがただふゆうらがきあんど)(図2)は、勝福寺(しょうふくじ)の住持(じゅうじ)が提出した寺領(じりょう)の保護を求めた文書の裏側に、申請を認める文言(もんごん)が書かれています。両面に書かれた文書を巻物(まきもの)にする際、片面が読めなくなるので申状(もうしじょう)の写し(図3)が作られました。


主催  福岡市博物館

開催日 2011年04月26日 09:30~2011年06月19日 17:30
会場 福岡市博物館 黒田記念室
会場住所 福岡県福岡市早良区百道浜3丁目1-1 地図
地域 九州 / 福岡
アクセス 西新駅(1番出口)下車 徒歩15分、西鉄バスで10~15分
藤崎駅下車 1Fバスターミナルから西鉄バスで10分
営業時間 午前9時30分から午後5時30分まで(入館は5時まで)
※ただし、7月・8月は日曜・祝日を除き午後7時30分まで
(入館は7時まで)
電話番号 092-845-5011
イベントURL http://museum.city.fukuoka.jp/je/jje_fr3.html
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